グルメのためのニューヨーク旅行ガイド
[ ■海外旅行 ]
ニューヨーク・エスニックタウン・ツアーがすばらしかったので、できれば来年以降も行ないたいと考えています(笑)。
それで、まずは、ニューヨークをグルメ旅行したい方のためのガイドをざっとまとめてみました。
※最新情報を逐次、更新していきます。
■基本情報・ニューヨークへの航空券&ホテル
ニューヨークで各国グルメを楽しみたい方におすすめのシーズンは、5月、特に5月の半ばは、いろいろな食のイベントが目白押しなんですよ。
それで、参考までに、2006年の5月第3-4週の成田発(もしくは関空発)ニューヨーク行きの航空券の価格や、空席状況はこんな感じでした。
ゴールデンウィークが終わったあとですので、航空券の価格もぐっと安くなり、アメリカン(直行便あり)、ユナイテッド(直行便あり)、エアカナダ(乗り継ぎ便)、ノースウエスト(乗り継ぎ便)など、どの航空会社もおおむねすいていました。
席が空いていれば、3日前までインターネットから購入可能な旅行代理店も少なくありませんので、けっこう事前出発も大丈夫かも(笑)。
2006年度の航空券の価格はだいたい、5万?7万円台でした(これに燃料サーチャージが加算されます)。30日前、25日前までの前売りを購入すると、もう少し安かったです。
航空会社は、ユナイテッド、アメリカン、コンチネンタル、JAL、ANAなど直行便がおすすめ(経由便は安くても、到着が遅くなりますし、けっこう疲れます)。エアカナダは、カナダのトロント経由ですが、カナダに立ち寄るつもりなら、悪くありません。
エアカナダはニューヨークの発着が、市内に一番近いクィーンズのラガーディア航空(そしてその界隈には、各国レストランの豊富な、南米人街とインド人街のあるジャクソンハイツがあります)。ニューヨークにも負けないほどの移民の街トロントの各国レストランめぐりも楽しいし、フランス系のケベックに立ち寄って食道楽も悪くないでしょう?(笑)。
ちなみに、マイレージで気前がいいのは、アメリカ・カナダ系の航空会社です。2006年6月5日に、JALがアメリカン航空系のワンワールドに加盟したので、これまで日本ではアワード航空券の使い勝手がイマイチだったワンワールド系航空会社でマイルをためるのも悪くないかもしれません。
ニューヨーク行きの格安航空券を扱う旅行代理店のひとつとして、以下に、「グローバルトラベルオンライン」をあげておきます(スポンサーなので(笑)。探せばもっと安い旅行代理店もあると思いますが、こちらは24時間予約が可能で、また住友商事系なので、何かと安心できるかと。
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また、ニューヨークのホテルについてお話しておきましょう。まさに、驚くほど高いです。額面の部屋代にいろいろな税金が加算され、ねこの額ほどの小部屋が1泊130ドル(約1万5千円)でも安い、といった感じ。
ですので、航空券とホテル代、現地の空港送迎がセットになったパッケージツアー(JTBでこの時期は10万円台)を利用した方が、だんぜんお得です。
JTBのツアーは、大手の強みで低価格であるほか、現地にオフィスがあり、日本語の話せる係員が空港?ホテル間を送迎してくれるので、ニューヨークが初めての人でも安心できて、おすすめです。
ただし残念ながら、パッケージツアーは、同行者がすでにいるか、ツアーメイトを見つけてシェアしないと、あまり安さでメリットはないのですが...。
お1人で旅行する場合は、航空券だけ購入して、現地の日本人経営の短期滞在向けの家具付きアパートメントやコンドミニアム、ゲストハウスに宿泊すると、経済的に負担が少なくてすみます。言葉の通じる安心感もありますしね。価格は、個室でだいたい1泊65ドルくらいから(税込)。相部屋のドミトリーならもっと安いです。
こういったアパートメントやゲストハウスは、ニューヨークでも需要が高いようで、最近、ずいぶんと数が増えました。手ごろな宿泊費とともに、キッチンが使えたり、インターネット利用が無料だったりと、暮らす感覚でニューヨークに滞在できるのが人気の秘密のようです。
特に、食に興味のある人には、キッチン付きはけっこう重宝しますよ。マーケットで珍しい食材を買い込んで、各国料理を自分で作ることだってできますし、ね。
部屋のクォリティは千差万別です。価格にもよりますが、経営者がいい加減だったりすると、いやな思いをして、せっかくの旅の印象も台なしになってしまうので、評判のよい宿を選びたいものです。
また、短期旅行の場合は、移動時間の節約のため、多少、値段が高くても交通の便のよいところをおすすめします。
以下に、投稿によるクチコミ体験談を掲載した、ニューヨークのホテル・リストをご紹介します(コンドミニアムやゲストハウス関係は下の方に掲載されています)。おそらく「地球の歩き方」よりも情報の鮮度が高いはずですので、参考になさってみてくださいね。
→ニューヨークのホテル(?New York Loves You)
■グルメはどこに泊まる?
さらに、グルメが宿泊するのにふさわしいニューヨークの場所を考えてみました。よいレストランやグルメスポットは、ミッドタウンよりも、アッパーウエストサイドやヴィレッジ界隈に多くあります。
■79丁目周辺(グルメショップの「ゼイバーズ」Zabar'sや、「H&Hベーグル」がある)
■グリニッジヴィレッジ、イーストヴィレッジ(ホテルはあまりないが、安くておいしい各国料理店が多い)
■クィーンズ(中級者以上向け。アストリアやジャクソンハイツなど、比較的安全で雰囲気がよく、マンハッタンよりも、さらに安くておいしい料理が食べられるエスニックスポットが多い)
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最後に、上級者向けのニューヨークのグルメスポットとして、ブロンクスのイタリア人街アーサー・アベニューをご紹介しましょう。マンハッタンにもイタリア人街がありますが、ブロンクスの方は交通が不便な分、今でもローカルなイタリア人移民街の雰囲気が残っているんです。
大きなマーケットや個人商店で販売されているソーセージやオリーブの実、イタリアパン、チーズ、ワインなどの種類の多さと、値段の安さには感動しますよ(新鮮なリコッタチーズ1ポンド3ドルなど。"Dean and Deluca"あたりの半額以下!)。マーケットが華やぐ週末に訪れるのがおすすめです。
レストランも多く、中には珍しいアルバニア料理のレストランや食材店もあるんですよ。
アーサー・アベニューは、日本ではまだあまり知られていないニューヨークのスポットですが、実は「The Arthur Avenue Cookbook」という本が出ているほど、あちらではけっこう有名なエリア。マーケットの食材にワクワクしながら、まるでイタリアにきたみたいな気分にひたれるのがステキ。私もここのリピーターなんです。
"イタリア人の多いところに良質な食材が多いのは世界共通だなぁ"なんて、きっと納得できるはずですよ(笑)。

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。
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