エル・カステリャーノ|スペイン料理|渋谷
[ スペイン料理 ]


本物のスペインバルの雰囲気
【渋谷】マドリード郊外のトレド出身で、在日20年以上のスペイン人ビセンテ・ガルシアさんが経営する、バールのようなスペイン料理レストラン。
写真は、おなじみバレンシア風パエリヤ(4人前)。魚介や、肉、野菜のエキスがたっぷりとしみこんだ、やわらかタイプの炊き込みご飯でした。「パエリヤはパサパサしたご飯の方がいい」という方もいて、好みが分かれるところかもしれませんが、ここにもエキスがしみこんでいそうな、使いこんだ鉄鍋はなかなかいい感じです。
また、血のソーセージ、レンズ豆のスープ、トルティージャ、イカスミのシチュー、ウサギ料理など、スペイン全土のおいしい郷土料理が、気取らないスタイルでいただけるのもいいところ。青山学院大学が近いせいか、価格が手ごろで、いつ行っても満席。この日も、2時間の制限時間が終わる頃には、次のお客さんが待っているという状態でした。


血のソーセージ、田舎料理風のレンズ豆のスープ


フワフワ卵のトルティージャ、真っ黒な滋味たっぷりのイカスミのシチュー


デザートのチーズ(ジャム乗せ)と、アーモンドケーキ(これがまた美味!)。料理にはどれも不思議な吸引力があって、また食べに来たいと思わせてくれる。
さほど広くないフロアでは、日本語の堪能なビセンテさんが、居酒屋のおやじさんのようにいつも店内を回っていて、お客さんと気さくに会話されています。「パエリヤは女性がサーブしちゃだめよ。だって、Para Ella=彼女のために、って料理なんだから」なんて、へーへぇー、とうなずくようなお話も...。

もちろん、スペイン人のお客さんも多く、わいわいとしたバールの雰囲気が、まるでスペインにいるような気分。マジックで書かれた落書きだらけの壁には、レアル・マドリードなど、来日した際にお店に来た数々のスペイン・サッカー・チームの写真が掲げられていました。
「その国出身のお客さんが大勢来る」。これは、すぐれた各国料理レストランを選ぶ際の、重要なポイントです。
スペインバル・ブームのこの頃。流行を追って取ってつけたような店が林立していますが、人肌のぬくもりを大切にする「エル・カステリャーノ」で、まずは本物の伝統的スペインバルの雰囲気がどんなものか、味わってみてください。
エル・カステリャーノ
渋谷区渋谷2-9-12 丸三青山ビル2F
Tel. 03-3407-7197
■営業時間: 18:00-23:00、要予約
■定休日: 日

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。
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ゆうこさん
コメントをありがとうございます。
そうですね。お店は混んでいることが多いみたいです。
予約をしていった方が無難かもしれません(日によるかもしれませんが...)。
わざわざ、ありがとうございます!!
この道なら、、、何度も通っているのですが・・・。
10年前に、ふっらと入ったので、、、周りのことは良く覚えていないんですよね・・・。
ただ、渋谷駅からまっすぐ、脇道に入らないようにしていたので、もしかしたら、もしかするかもしれません!!!
今は、時間制限があるのですか?
当時は、「ご予約は?」と尋ねられましたが、席が空いていたので、そのまま案内して頂き、終電までお邪魔してました。
ゆうこさん
コメントありがとうございます。
お店の地図をつけてみました。心当たりありませんか?
青山学院大学の並びのビルです。
10年くらい前です。ご飯を食べる場所を探すため、さんざん歩き回った結果、とあるスペイン料理屋さんにたどり着きました。今、考えても、、何故そこに入ったかわかりません。でも、とても雰囲気があって、料理もおいしくて、隣の席のご夫婦に、「ここに来たら、パエリア食べなきゃダメよ!」「これ飲める?サングリア、すごくおいしいのよ」って、とっても優しくして頂いたのです。
それが忘れられなくて、また行きたいと思っていたのですが、、、歩き回ったおかげで道が分からずじまいで、、もしかしたら、ここのお店かな?と思って、書いてみました。
覚えているのは、店内はさほど広くなく、壁中になにか書いてあり、サングリアはハーフもあって、素焼のデカンタで、棒でがしがししてから飲んで、常にパンがある。覚えてうことは、まだまだいっぱいあるのですが、、、
よほどおいしかったのでしょうね。そのときのことを、はっきりと覚えています。
長くなってすみません。よろしければ、「ここのお店だよ!」「残念だけど、違うかな。。。」って、教えてください!!!!
Sheriffさん、思慮深いコメントをありがとうございます。
外国人の方が経営するお店では、ときどき電話対応がぶっきらぼうだった、なんて話を聞きます。でも、実際に会って話をすると、めちゃくちゃいい人だったり...。彼らももともと日本語が母国語ではありませんし、言葉のカルチャーギャップがあるのかも。
あの大らかそうに見えるアメリカ人にも、移民社会でもまれているせいか?言葉遣いやマナーに多文化を意識した細やかな気配りがあって、心洗われることがあります(もちろん、いろいろな人がいますが)。こうした配慮は、国際間の円滑なコミュニケーションのためにも身につけておいて損はないでしょうね。
>匿名希望 さん
>ゆ さん
もしオーナーが「良い席を頼む」という注文をする文化の無い土地で育った人だとしたら、それを聞かれること事態がただ単に感情的になっただけではなくて、文化背景として「メチャクチャ失礼な奴だ」と感じたとは言えませんか?
日本人に対してそのような態度をとる事は逆にメチャクチャ失礼かもしれませんが、私だったらすぐに掛けなおしてお互いに和解したいと思います。
相手がスペイン人(なんですか?)と予想がつくのであるならば尚更で、それが異文化理解というものじゃないでしょうか。
まあ、そんなのめんどくさいと言ってしまえばそれまで(の人)ですが。
匿名希望さん(せめてハンドルネームでも入れていただけるとよかったのですが...)、コメントをありがとうございます。
電話で受け答えたのがオーナーだったら、ちょっとショック...。実際に食べに行くと、気さくにいろいろと話しかけてくれる人なのですけどね。
電話予約入れようと、電話しました。恐らくオーナー(日本語を外国語として話していた)が電話に出てくれましたが、私が悪い席でなく、良い席にして下さいと言ったのが余程気に触ったらしく、「ウチには悪い席なんて一つもありませんよ。もっと良く考えてから電話してきた方が良いんじゃないですか!」と言って、私が反応しかかったら、ガチャッ!!と電話を切られました。まぁ、おかげで実際行く前にどんなサービスのクオリティか分かったし、代わりに別の店に行ったら、そこがとてもおいしかったので、かえって良かったのですが。とにかくびっくりするような態度でした。