ニューヨークのエスニック・レストラン

今回は少し、滞在日数に余裕ができたので、ブルックリンやクィーンズ、ブロンクスに足をのばしてエスニック・タウンを巡りながら、いろいろな国のレストランを訪ねてみたいと思っています。
移民の国アメリカの表玄関としても知られるニューヨークですが、マンハッタンを離れると、そのスケールの壮大さと、歴史に裏打ちされた奥深さが、さらによくわかりますね。「マンハッタンだけを見てニューヨークを語るなかれ」。本当にその通りだと思います。
ニューヨークにはもちろん、珍しい国のレストランがたくさんありますが、ボスニア、アルバニアなど、内戦の母国から逃れてきた人々が開いたお店も少なくありません。
古くはアイルランドのポテト飢饉や、ロシアのユダヤ人迫害の時代から、国を出なければならなかった人々を受け入れてきた歴史が、今も続いているんですね。世界情勢がそのままレストラン事情に反映されていることを知るのは、ニューヨークでエスニック料理店めぐりをするおもしろさのひとつです。
さて今日は、ブルックリンのロシア人街、ユダヤ人街を巡り、アラブ人街でイエメン料理を、また、カリビアンの街でトリニダード料理をいただいてきました。トリニダードトバゴは来年のワールドカップ出場が決まったばかりですから、国旗を掲揚して、ひときわ誇らしげでしたね。
明日はクィーンズ、あさってはブロンクスを訪ね、新たなエスニックゾーンを探索してきます。詳しくは帰国後にリポートしますね。

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。
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NYに住んでいますが、つい先日までアルバニアレストランがあるとは知りませんでした・・・。