e-food.jp » 青木ゆり子のブログ » ■催しもの » 愛知万博で世界の料理3?北米・中米・南米
2005年09月11日

愛知万博で世界の料理3?北米・中米・南米

cuba1.jpg

「愛知万博(愛・地球博)」の世界の料理めぐり、続いてグローバルコモン2(北米・中米・南米)のリポートをお届けします。

集ったパビリオンは、以下の通りです。





アメリカ
カナダ
アルゼンチン
メキシコ
ドミニカ
キューバ
中米共同館
アンデス共同館
国連館
国際熱帯木材機関館
国際赤十字赤新月館

※ほかに、メルハバ(地元のトルコ料理店?テイクアウトの"サバサンド"あり!)、ルート66(アメリカ料理)などのレストラン。

アメリカ館とキューバ館が同じエリアなのにうわっと思ったのですが、さすがに池をはさんで、できるだけ隔離しておりました。

cuba.jpg
mexico.jpg

アメリカ館には、大阪万博の目玉だった"月の石"が展示されているそうですが、さすがに今回は、ほとんど話題になっていませんね。で、パビリオンも混雑していたので、アメリカ館はパスすることに。まずはキューバ館に向かいました。

キューバといえば、ソ連の崩壊後、食糧難に見舞われて、しかたなく自給自足でがんばっていたら、いつの間にか有機農業の先進国になっていた国。今じゃエコロジーは時代の最先端なのですから、世の中っておもしろいものです。

キューバ館は、木造風のパビリオンに、場内は世界遺産にも指定されているハバナの旧市街を再現していました。まさに雰囲気からエコロジカル!ハバナの有名なレストラン"ボデギータ・デル・メディオ"風のバー(上左写真)で、ヘミングウェイの愛した"モヒート"でも飲めば、気分はまさにクバーナです。

モヒートは、ラムをベースに、ミントを入れたカクテル。ラムはもちろん、キューバ産の"ハバナクラブ"を使っていました(お酒に詳しい友人いわく、モヒートはやっぱり"ハバナクラブ"じゃないと!とのこと)。無農薬のキューバ産コーヒーもありましたっけ(今回は飲めませんでしたが、とってもおいしいと思いますよ)。そして、もちろん、チェ・ゲバラのトレードマークになった葉巻も!

上右写真は、飛んで、メキシコ館のレストランの"ナチョス&チーズ"(本当は、焼いた大きなチリにエビやマッシュルームを詰めた珍しい料理があったのですが、残念ながら撮影に失敗してしまいました)。メキシコ製の食器を使い、本場風な雰囲気でメキシコ人スタッフが忙しく働いていました。

wani.jpg

アンデス共同館の料理にも、なかなか珍しいものがありました。なぜかワニ料理(アンデスにワニ料理?)を奨励していて、ワニサンド、ワニロールがそれぞれ1000円。

下写真は、"アレパ"という、とうもろこしの粉のパンにチーズをはさんだ、ベネズエラ風のパンケーキ500円です。ぼそぼそ加減が、南米のおやつっぽくて、けっこうグッド。

***

さて、中米や南米の国々が集結しているだけに、こちらのコモンでは、連日のように、にぎやかなダンスのイベントが催されている様子でした。たとえば、キューバのサルサ、ドミニカのメレンゲ、アルゼンチンのタンゴ...。

venezuera.jpg

特にアルゼンチン館は、タンゴにすべてを賭けているようで(他は手抜きともいう?)、場内のほとんどがステージ。毎日、何時間おきという頻度で、タンゴショーを繰り広げていて、人気を呼んでいました。タンゴはかっこいいですしね?。

一方、アルゼンチンの最大のライバルである、ブラジルが万博に参加していないのが意外でした。地元の豊田市には、トヨタの工場で働く日系ブラジル人の方々がたくさん住んでおられるでしょうに、どうしたことか...。ハデハデなサンバ・カーニバルで、元気に場内をねり歩いてほしいものでした。

愛知万博で世界の料理4 ?地中海諸国(グローバルコモン3)に続きます。



profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。

※この記事・写真等はe-food.jpが著作権を所有しています。無許可での転用・転載はご遠慮ください。商用利用の記事、写真等は販売しております。→「利用規約」



この記事のURL:

GO TOP