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2005年03月07日

ミュンヘン|ドイツ料理|池袋

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パイプオルガンの生演奏が聴ける

今年は外務省の定めた「日本におけるドイツ年」。4月から本格的にスタートし、来年3月まで続くそうです。そこで、私たちなりのドイツ年もそろそろ始めようと、まずはドイツ料理の食べ歩きを計画中...。

池袋「ミュンヘン」は、ニュー・トーキヨーの経営するドイツ風ビアホール。写真は、お店の呼び物メニューのひとつ"カミカツ"(紙のようなカツだから?)。大きくて薄く平べったい、ちょっとスパイスのきいた、トンカツのようなミンチ肉の揚げ物です。ビールと相性が抜群なのは、さすが。

これは、ドイツ語圏でいう、いわゆる"シュニッツェル"。ウィーン風カツレツなんて呼ばれることもありますね。メニューにはほかに、"中華風チキンサラダ"や、ピザ、餃子なんて料理も。ドイツらしき料理といえば、ソーセージとジャーマンポテト、ハンバーグ(!)あたりでしょうか。

でも、あとでドイツ人の友人に聞いたら、"ジャーマンポテト"なんて料理はドイツにはないよ、だって。うーむ。

ビールの方も、ドイツビールだけではなく、エビス、サッポロ、ギネスなど世界各国のビールが並んでいました。

...と、料理の方は、思いきり"なんちゃって"ドイツ料理なのですが、素晴らしいと思ったのは、パイプオルガンやアコーディオンの生演奏が聴けること。パイプオルガンのあるレストランなんて、そうそうないと思います。今は多少ひなびていますが、開店当時に相当お金をかけたのではないでしょうか。

料理のメニューは、大衆向けにするなら、誰にでも受け入れられるようにというシバリが出てきますからね。それをカバーするため、ドイツの魅力を別なカタチで伝える方針から投資されたのなら、立派なことだと思います。

ステージでは、年配の日本人男性奏者ががんばっておりました。ドイツの音楽だけではなく、アルゼンチン・タンゴの"ラ・クンパルシータ"や、日本の歌が時々混ざるのは、まぁ、ご愛嬌ということで(笑)。

とにかく値段が手頃なので、一度くらいは入ってみようか、という気になります。気軽にワイワイとドイツっぽさが楽しめる、初心者向けのレストランです。

ミュンヘン
豊島区東池袋1-13-6 交通公社池袋ビルB1
Tel. 03-3983-4081
http://r.gnavi.co.jp/g806400/


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。

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