コートジボワール弁当 Cote d'Ivoire Bento

ピーナッツシチュー&フーフーで
西アフリカ・コートジボワールのお弁当。ピーナッツシチューと、アフリカのサハラ砂漠以南で広く主食として食べられているフーフー(フートゥー、ウガリ等ともいう)を、日本の身近な食材で再現してみました。
今回のワールドカップはコートジボワールのほかにも、ナイジェリアやガーナ、カメルーンと西アフリカの出場国が多いですね。これらの国々はお料理も似通っているのですが、ピーナッツペーストを使ったシチュー(ソース)や、見た目が日本のお餅に似た、白くて少しねばり気のあるフーフーもしかり。どの国でもポピュラーです。
フーフーには、キャッサバ(ヤムいも)、プランテーン(料理用の甘くないバナナ)、とうもろこしなどさまざまなタイプがあります。フーフーはシチューとセットになっていて、現地では本来、手で食べます。
さて、コートジボワールの国旗の意味は、オレンジ色は国土の北半分のサバンナち豊穣の台地を意味し、白は平和、緑は国土の南半分の森林であり、希望を意味しているのだそうです。
【コートジボワール弁当】レシピ (グループG)
■材料
<ピーナッツシチュー>
・鶏肉 (牛肉などでもよい) 角切りまたは薄切り 100g
・たまねぎ 中半個 みじん切り
・にんにく 1かけ みじん切り
・トマト 中1個 みじん切り
・ピーナツバター 100g
・ピーナツオイル(なければ白ごま油) 適量
・とうがらし粉 小さじ1/2-1 (お好みの量で)
・塩、コショウ 適量
・固形ブイヨン 1個 (250mlのお湯で溶いておく)
<作り方>
1.鍋にオイルをしき、たまねぎとにんにくを透き通るまで炒める。
2.1にトマト、肉を加えて、表面の色が変わるまで炒める。
3.2に固形ブイヨンを溶いたお湯を加え、さらにとうがらし粉、ピーナツバターを加えて30分ほど煮込み、最後に塩、こしょうで味を調えてできあがり。
<じゃがいものフーフー>
Potato Fufu
・じゃがいも 大2個
・片栗粉 じゃがいもの1/3程度の量
・水 適量
<作り方>
1.じゃがいもをお湯を入れた鍋もしくは電子レンジでゆでる。
2.1のじゃがいもの皮をむき、用意した鍋の中ですりこぎなどでつぶしてマッシュポテトを作る。
3.2の鍋の中に片栗粉を加えてじゃがいもと一緒に混ぜ、水を加えて、へらで切るようにかき混ぜながら、さらにすりこぎで突きながら熱する。少し粘り気がでてきたら、鍋から出し、丸めてできあがり。
<トッピング>
・ほうれん草(または小松菜)の塩ゆで (水気をよく切る)
<お弁当箱への詰め方>
・まず中央にじゃがいものフーフーを詰め、その左側にピーナッツシチュー、右側に塩ゆでしたほうれん草を入れる。
TIPS&ひとこと

※お断りしておくと、じゃがいものフーフーというのは、現地アフリカにはおそらくありません。現地の味になるべく似ていて、同じでんぷん質の日本の身近な作物ということでじゃがいと片栗粉で試してみたところ、食感などなかなか本物っぽくいいセンをいっていたので、紹介してみました。
現地の本物の味を知りたい方は、アフリカ輸入食材店(たとえば上野・アメ横の「カワチヤ」さんなど)でプランテーンやキャッサバのフーフーの素(ガーナやカメルーン、コートジボワールなど西アフリカ諸国の国旗がはためくパッケージの上写真は、プランテーンのフーフーの素)が売られていますので、トライしてみてくださいね。
※ピーナッツシチューの方も、現地とはちょっと違った、お弁当用のお手軽版レシピとお考えください。現地の作り方は、まず鶏1羽をさばいて大鍋でスープを取る、といったようにもっと豪快なのです(笑)。
参照
→コートジボワール料理について

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、料理&旅行コラムニスト、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長、内閣府認定 公益社団法人 全日本司厨士協会会員、世界司厨士協会連盟会員。
雑誌記者、企業のWEBディレクターを経て2000年にサイト世界の料理 総合情報サイトe-food.jpを創設。以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、おいしい食べもので日本と世界を相互につなぐ社会貢献を目指して活動。
著作:「しらべよう!世界の料理」全7巻(ポプラ社 2017)
「日本の洋食 ~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房 2018)
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