e-food.jp » 青木ゆり子のブログ » ■催しもの » 食とワインの祭典 シルク・キュリネール|ザ・ペニンシュラ東京
2009年12月09日

食とワインの祭典 シルク・キュリネール|ザ・ペニンシュラ東京

peninsulasilk09chefs.JPG

各国ペニンシュラからシェフが集結

【有楽町】ザ・ペニンシュラ東京で11月20日から22日に行なわれた、世界各地のシェフやワインメーカーを招聘しての食とワインの祭典「シルク・キュリネール」の一環、「ドゥーツ・シャンパーニュ・ランチ」に行ってきました。この祭典は昨年に続き、2度目の開催です。

会場はペニンシュラ東京の24階にあるメインダイニング「ピーター」。フランス・シャンパーニュ地方のランスに近いアイ村にあるシャンパン・メーカーであるドゥーツは、香港ペニンシュラ・ホテルのハウス・シャンパンも提供していることもありペニンシュラとは関係が深いようです。「国内外から20名のシェフと14名のワインの専門家を招き、最高峰の料理と伝統の醸造技術を誇るワインの数々を提供」と銘打っており、この日のランチも、1998-2002年のドゥーツのシャンパン5種(しかもマグナムで、ほとんど飲み放題?状態)と、世界6ヶ国のペニンシュラホテル系列のシェフが、各シャンパンに合った、コース料理の1品ずつを提供するという内容でした。

peninsulasilk09zensai.JPG
peninsulasilk2.JPG

アミューズブーシュと、絵画のように美しい「三種のお楽しみ ブリニスをのせた鶉卵 鮪 雲丹とオマール海老」。

peninsulasilk09chinese.JPG
peninsulasilk09safrica.JPG

「鮑のプレゼ 薄切りシュリンプとアスパラガス」と、「沖縄黒豚とフォアグラ ラングスティーヌのラグーとオレンジの香りを漬けたクリュスタッセ」。前者は上海ペニンシュラ、後者は南アフリカ・ケープタウンのペニンシュラ系列のシェフによるもの。どことなくシェフのお国柄を感じさせる料理で、特に後者はドゥーツの社長も自社のシャンパン"Cuvee William Deutz 1998"に非常にマッチした料理と絶賛していたほど。マリアージュとはこういうものなんだ...と感激。

peninsulasilk09_3.JPG
peninsulasilk09dessert.JPG

「サーモンマリネとスモークのオリーブオイル ポッシェ オシェトラキャビアとともに」と、デザートの「スパイスを効かせた花梨のポッシェ ヨーグルトの雪見立てとジンジャーブレッドのカスタード」。後者は「ピーター」の常駐シェフによるもの。

peninsulasilk09dessert2.JPG
peninsulasilk09_champagne.JPG

食後のプティフールと、ドゥーツのシャンパーニュの数々。


ぜいたくな内容ですが、1人15,000円で「主催側としては実はモトは取れていない」とは、ある関係者談。参加者にとってはお得かつありがたい内容でした。「シルク・キュリネール」の他のランチ、ディナーでは、「マリオ イ センティエリ」のマリオ・フリットリ氏、「ラ・ロシェル」の坂井宏行氏、「アロニア ド タカザワ」の高澤義明氏、「エーグル・ドゥース」の寺井則彦氏、ルイ・ラトゥール社ディレクターのマーク・アレン氏、シャトー・オー・ブリオン総支配人のジャン・フィリップ・デルマス氏、ルイ・ロデレール社副社長のミッシェル・ジャノー氏、クリュッグ家6代目当主のオリヴィエ・クリュッグ氏らが登場。まさに豪華キャストで、お金と時間に余裕があれば通いたかったところです。来年も期待しています。


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

※この記事・写真等はe-food.jpが著作権を所有しています。無許可での転用・転載はご遠慮ください。商用利用の記事、写真等は販売しております。→「利用規約」



この記事のURL:

GO TOP