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2009年01月26日

シリンゴル|内モンゴル料理|巣鴨

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モンゴル料理の先駆け店

【巣鴨】巣鴨にある、1995年創業の内モンゴル料理のお店。羊肉を使ったモンゴル料理の数々と、馬頭琴の演奏が毎日楽しめます。

モンゴル出身の力士が増えたせいもあるのか、東京にもちょこちょこ増えてきたモンゴル料理レストランですが、こちらは、おそらくその先駆け的なお店でしょう。

モンゴル草原の移動式テント"パオ(ゲル)"を模した座敷フロアや、お店で自ら1頭さばいて提供する羊肉、そして毎晩行われる馬頭琴のライブもいまだに健在。ボリュームたっぷりな3000円(税・チャージ500円別)の9品コースも、新メニューが加えられるなど工夫を凝らして充実していました。

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新メニューの「シリンゴル・サンド」(トップの写真も)。まるで北京ダックのような食べ方だが、内モンゴル北部にある料理をもとにしているという。中国の文化を感じさせる一品。右写真は前菜の野菜料理の数々。こちらにも、モンゴル国のように羊肉ばかりではない、中国の影響を受けた内モンゴルらしさが。

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左写真は蒸しまんじゅうのボーズ。右写真は水餃子のようなバンシ。どちらもボリュームのある羊肉&小麦粉の料理で、やはり中国的。

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モンゴルといえば欠かせない、豪快な塩ゆでの骨付き羊肉チャンサンマハ。これでもうお腹一杯になってしまうほど...。羊肉の臭みをうまく処理していて、おいしくいただける。そして、これでもかと(笑)、締めにはモンゴルうどんのゴルリンホールが登場。もう食べられないよぅ...と思いつつ、おいしいのでいただけてしまえるのですよね...。

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そしてデザートのボーブ(揚げパン)のコンデンスミルク添え。羊肉と小麦粉の饗宴(?)もこれで本当にラスト。巣鴨駅までの徒歩10分の道のりがいい運動になる。ちなみに、店内は羊肉特有の匂いが漂っていて洋服についてしまいがちなので、カジュアルな服装で行くことをおすすめする。

最後になったが、右写真は、最初の突き出し?のねじり揚げパン。ちょっと塩味のモンゴル式ミルクティーや、モンゴルの岩塩と一緒に。ミルクティーはコースをお願いするとお代わり自由という、ありがたいサービス付き。

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毎晩、演奏される、お店のスタッフでもあるチンゲルトさんによる馬頭琴の演奏。お店には近所の野良猫が出入りしていて(店の方によると、勝手に入ってくるのだそう(笑)、お客さんの間でマスコット的な存在になっているようなのだが、このねこちゃんもおとなしく馬頭琴の音色に耳を傾けていた。馬頭琴の音色に、アットホームな雰囲気に、そして、ねこちゃんにも癒される空間なのだ...。

チンゲルトさんはあちこちの小学校を演奏に回っているようで、店内には子供たちからの手紙が飾られていた。

右写真は「美味しい羊に感謝...」と書かれたお店のメニュー。モンゴル文字にならって縦書きなのがしゃれている。

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駅から離れた住宅街の一角であることも、隠れ家的で相変わらずいい感じ。地の利がやや悪いことも何のそので、この日も日本人、モンゴル人のお客さんでにぎわっていました。継続は力なりといいますが、サービスの質を長年、変わらずに保持しているのはすばらしいことですね。

参照
東京のモンゴル料理レストラン・リスト
モンゴル料理について


シリンゴル
東京都文京区千石4-11-9
Tel. 03-5978-3837
http://shilingol.jp/

■営業時間 Open: 18:00-22:30(L.O.21:50)
■定休日 Close: 不定休



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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

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