"バイキング料理"日本上陸50年
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日本で半世紀を迎えた"バイキング"
東京・帝国ホテルに日本で初めてのビュッフェ式レストラン「インペリアルバイキング」が誕生した昭和33年8月1日から、今日でちょうど50周年なのだそうです。以下は産経ニュースの記事より。
東京・内幸町の帝国ホテルに日本で初めてのビュッフェ式レストラン「インペリアルバイキング」が誕生したのは昭和33年8月1日。肉、魚、野菜など各種料理を食卓に並べ、自由に取り分ける北欧の伝統料理「スモーガスボード」がヒントだった。当時入社したばかりの新人コックは、ズラリと並ぶ豪華メニューを前に「今まで見たこともない夢のような料理」と絶句したという。
昼は1200円、夜は1500円。同ホテルの宿泊料(1800円から)並みの料金にもかかわらず、連日行列ができるほどの盛況だった。広報課の宮崎真里さんは「ちょうど東京タワーが完成した年で、西洋料理自体がまだ珍しかった時代。特別な場所で特別なお食事をいただく感覚だったのでは」と推測する。現在は昼5250円、夜7875円だ。 ...
産経ニュースの記事
「「バイキング料理」、日本上陸50年 健康志向も…多彩に進化」より
帝国ホテルのバイキング料理の数々は、当時としては、まさにため息が出るような豪華さだったのでしょうね。ちなみに、"元祖バイキング"となるこれらの料理は、その後、東京オリンピックで世界90カ国以上、2000種類以上という空前の規模の料理を作る総料理長となった、帝国ホテル料理長・村上信夫さんが手がけたものでした(村上シェフの奮闘は、NHKテレビのドキュメント番組「プロジェクトX」で、"料理人たち 炎の東京オリンピック"でも放映されました)。
バイキング料理といい、東京オリンピックの料理といい、今、日本が美食の国として世界から注目されているのは、村上さんをはじめとする先人シェフの熱い思いと、血のにじむような努力が礎になっているような気がしますね。
さて、50周年を迎えて、今後8月1日は「バイキングの日」に制定されたとか。そして、帝国ホテルでは8月31日までバイキング50周年特別メニューを提供中。また、本館ロビーでは「バイキング開業物語」と称する写真展も開催されています。
かつてみんなの憧れだった帝国ホテルのローストビーフ。私もこの機会に改めていただきに出かけてみようかな。

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。
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