e-food.jp » 青木ゆり子のブログ » ■催しもの , ジャマイカ料理 » ワンラブ・ジャマイカ・フェスティバル2007|代々木公園
2007年05月21日

ワンラブ・ジャマイカ・フェスティバル2007|代々木公園

onelovejamaica_shops.jpg

本場の料理もあるレゲエの祭典

【代々木公園】5月19・20日に代々木公園で、レゲエミュージックを中心に日本とジャマイカの友好と親善を目的にした「ワンラブ・ジャマイカ・フェスティバル2007」が開催されました。

2004年の日本とジャマイカ国交樹立40周年を記念したイベントがもとになったこのフェスティバルは、今年で3回目の開催。レゲエの先駆者であり、ジャマイカが世界に誇るミュージシャン・故ボブ・マーリーを全面的にフィーチャーしたイベントです。

ですので、ジャマイカのエスニック祭というよりは、"ボブ・マーリー祭"といった趣きが強いのですが、汗ばむようなまぶしい日差しや、鮮やかなラスタカラー、そして、もうもうと煙をあげながら焼くジャークチキンの匂いが、何だかジャマイカにいるような気分にさせてくれました。

onelovejamaica_jirk.jpg
onelovejamaica_bbq.jpg

肉にジャーク・シーズニングをまぶして焼く、豪快なジャークチキンの屋台。ラスタカラーに見立てた赤・黄・緑色のパプリカを添えた、ジャマイカ謹製も(笑)。この色はもともと、ラスタの人々の心の故郷・アフリカのエチオピアの国旗から。現地ではドラム缶で肉を焼いたりする。

onelovejamaica_foodkanban.jpg
onelovejamaica_stage.jpg

会場には、ジャークチキン以外にも、ジャークフィッシュや、ジャマイカ・カレー(元英国領のジャマイカには、労働者としてやってきたインド人も多い)、アイタルフード(ラスタの人々が好む、ジャマイカの自然食)、そして世界に冠たるジャマイカ産、ブルーマウンテンのコーヒーなども。同会場で先週行なわれたタイ料理一色のタイ・フェスティバルとは違い、会場内の屋台すべてがジャマイカ料理ではなかったが、列の長さはタイ・フェス以上の人気だった。

ステージでは、ボブ・マーリーにちなんだコンテスト「ボブ・マーリー・ソングスデイ」が繰り広げられていた。日本人、在日ジャマイカ人をはじめ、外国人の来訪者も目立ち、四半世紀以上前の1981年に亡くなったマーリーの人気は、今も衰えるところを知らないようだった。ちなみに、5月11日は彼の命日でもある。


カリブっぽいゆるいムードが魅力的な、レゲエをメインにしたお祭りでということもあってか、アジアンな雰囲気に満ちたタイ・フェスティバルやインド・フェスティバルとは明らかに客層が違っていたのが、興味深かったです。

いずれにしても、ステージと屋台が両方楽しめる好立地の代々木公園。これからもいろいろな国の野外フェスティバルが開催されるといいですね。


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

※この記事・写真等はe-food.jpが著作権を所有しています。無許可での転用・転載はご遠慮ください。商用利用の記事、写真等は販売しております。→「利用規約」



この記事のURL:

GO TOP