2006年09月08日

アフリカン・フェア

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経済産業省とジェトロが主催

去る9月2日から4日に、お台場の東京ビックサイト近くにある東京ファッションタウンで、「アフリカン・フェア」が開催されました。

主催は、経済産業省とジェトロ。だから、企業向けのおカタい展示会かと思いきや、実際は一般人も十分に楽しめるイベントでした。

私の驚きは、アフリカ各地の料理が食べられる「アフリカン・フードコート」。ありがちな、ワニのから揚げにダチョウのタタキかしらんと思っていたら、モロッコ、チュニジア、アルジェリア、スーダン、リベリア...と、ディープな国の本格派料理がズラリ(笑)。全国のアフリカ各国料理店(実際は、このイベントのための急ごしらえ料理もあったようですが)が、12店ほどブースを並べておりました。

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アフリカン・フードコート。右写真は、アルジェリア料理のチュクチェカ。神戸のフレンチレストラン「Cafe de Paris」提供。おそらく店主かシェフがアルジェリア系フランス人なのだろう。ちなみに隣国チュニジアでは、似たような料理を、"シュクシャカ"という。

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左写真は、リベリア料理のフェスティバルティラピアのフライ。池袋のナイジェリア料理店「サクラメント・バー&レストラン」提供。なぜかリベリア料理のブースがほかにもう一軒。こちらは町田付近にある、同じくナイジェリア料理店らしい。右写真は、スーダン料理のオクラシチュー。イベントなどに出張する「ノース・アフリカ・プロモーション」提供。

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会場には、こんなかわいらしい赤白ストライプ屋根の料理店ブースが、ズラリと並んでいた。右写真は展示コーナーのエリトリア・ブースにあったエリトリア産ワイン。エチオピアの上部にあるエリトリアには、キリスト教徒も多く、ワインを造っているそう。日本未輸入のマニア垂涎品。どこぞのインポーターさん、輸入してくださいまし(笑)。

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う?ん、気合が入っているでしょう? 今回は、経済産業省とジェトロが推進する"開発途上国「一村一品」キャンペーン"の一環のフェアとのことで、こんなに珍しいモノが集まったのかもしれません。

期間中にはほかに、アフリカ各地のダンスや音楽のコンサート、アフリカグッズのマーケット、トークショーなども行なわれました。料理はもちろん、展示コーナーのレア商品を目にして、世界には、まだまだ知られていない市場があるんだなぁ、なんて感嘆しながら、帰宅の途についたのでした。


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

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