スウェーデン料理@ワールドカップ料理会・リポート
[ ■e-food.jpのイベント , ■催しもの ]

「ワールドカップ料理会」の第5弾として、北欧の国・スウェーデン名物の"スモーガスボード"(スウェーデン式食べ放題料理)をレストランで楽しむ土曜日のランチ会を、赤坂のスウェーデン料理レストラン「ストックホルム」で開催しました。
本格的なスモーガスボードが食べられるお店は、日本ではここ「ストックホルム」だけ。ディナーのスモーガスボードは6500円+サービス料しますので、その半額以下のランチは、なかなかお得なんです。
それで、せっかくですので、なるべくスウェーデンの伝統的な様式にのっとって、スモーガスボードのお料理をいただくことにしました。


スモーガスボードの主たる伝統的様式は、以下の通りだそうです。
-------------------------------------------------------
・皿の数が多ければ多いほどマナーが良いとされている。
・たくさんの料理を少しずつ味わっていくことが重要。
(一度にたくさんの料理を取らずに、お皿には少しずつ盛りつけていき、テーブルとスモーガスボードを何度も往復する)
・まずはじめは、"シル"と呼ばれるニシン料理7種類を、ポテトと一緒に楽しむ。
(スウェーデンでは”クネッケ”と呼ばれるライ麦のパンに、ニシンやチーズをのせて食べるのが好まれている)
・ニシン料理のあとは、新鮮で豊富な海の幸、続いて肉料理を、それぞれに合ったソースと一緒にいただく。
・その後は、ミートボール(チェットブラー)や、"ヤンソンの誘惑"という温かいお料理などをいただき、最後にチーズやデザートをいただく。
(ただし"ヤンソンの誘惑"は冬場だけ。夏には、ざりがに料理などが登場することがある)
-------------------------------------------------------
お食事には、クネッケ(塩気の強い本場スタイル)や、自家製パンがつきます。ネーミングのインパクトが強い"ヤンソンの誘惑"は、残念ながらシーズンオフということでランチではいただけなかったのですが、新鮮なシーフードや、ソースのおいしい肉料理、いろいろなデザートなどをいただきながら、参加者のみなさんと、サッカーやお料理、海外旅行などの話に花を咲かせました。
さて、菜食主義を貫いてきた厳格な宗教家も、この料理の魅力には勝てなかったことから名づけられたという"ヤンソンの誘惑"(スウェーデン語で"ヤンソン・フレステルセ")。どんな料理か気になるでしょう?(笑) ここに基本のレシピを載せておきますので、興味のある方はチャレンジしてみてくださいね。
***
ヤンソンの誘惑 レシピ♪
【材料】 4人分
じゃがいも大4こ、たまねぎ大1こ、バター10g、牛乳300cc、缶詰のアンチョビ50g、生クリーム1/3カップ、塩、コショウ少々、油
【作り方】
1.オーブンを200度程度にして予熱を置く。
2.たまねぎと、皮をむいたじゃがいもを細長くスライスして、軽く塩、コショウしながら油で炒めておく。
3.グラタン皿I(耐熱容器でもよい)にバターを塗り、2の半量を乗せ、その上にアンチョビを乗せる。
4.3に残りの半量を乗せる(このとき、アンチョビの缶詰に汁が残っていたらふりかけてもよい)。
5.4に牛乳をかけ、さらに生クリームをかける。
6.5にパン粉をふりかける。
7.200度のオーブンで30分?45分ほど焼いて出来上がり。
※オーブンのメーカーによって火力にクセがありますので、様子を見ながら、少し焦げ目がつくまで焼いてみてくださいね。

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト。主な著書:『見て、読んで楽しむ 世界の料理365日』(自由国民社 2024)、図鑑NEOまどあけずかん『せかいのりょうり』監修(小学館 2021)、(誠文堂新光社 2020)、『しらべよう!世界の料理』全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)。
※この記事・写真等はe-food.jpが著作権を所有しています。無許可での転用・転載はご遠慮ください。商用利用の記事、写真等は販売しております。→「利用規約」
Tweet |
この記事のURL:
ありがとう