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2006年01月22日

(閉店)大蒙古|モンゴル料理|亀戸

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在日モンゴル人も集う本格派

※閉店しました。

【江東区亀戸】モンゴルの暦では、今日、1月22日が新年。その上2006年は、モンゴルでは、1206年のチンギス・ハーンの即位からちょうど建国800周年(!)の記念年に当たるのだそうです。

日本でも記念のイベントが、これからいろいろと行なわれるようですね。

で、くしくも同じ日に行われた大相撲初場所の千秋楽では、モンゴル出身の朝青龍は残念ながら勝利を飾れませんでしたが、私は、その会場・両国国技館から2駅先の亀戸駅前に、昨年10月10日にオープンしたモンゴル料理店「大蒙古」で行われた、羊まるごと一匹をいただくパーティーに参加させてもらい、モンゴルの新年を祝ってきました。

上の写真は、羊の脚の部分。草原ではないので、さすがに築地のマグロ解体ショーのように、ワイルドな羊のぶった切りが見られるわけではなく(笑)、塩味の羊のローストが、3つの塊に分かれて上品に出されます。それでも迫力はなかなかのもの。お店の方が、びっくりするような手際のよさで、瞬く間に切り分けてくださいました(モンゴル男子たるもの、いかに羊を上手にさばけるかが身上なんですって)。

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今日は特別な日なので、羊肉の一片を神様に捧げる、ちょっとした儀式も。そして"セイシーニールボッ"(おめでとう!)と、みんなでモンゴル新年のお祝いの言葉を贈りました。

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ボウズと、ホーショール

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ワンタンの皮のようなモンゴルうどんと、内蒙古の牛乳酒2種。

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前菜の野菜料理(おそらく中国の内蒙古の習慣。外蒙古=モンゴル国では、ひたすら羊料理)2、3点以外は、ボーズ(水餃子)も、ホーショール(揚げ餃子)も、羊のローストのあとに出される、こちらの名物の羊の"行宮(あんぐう)焼き=ホルホグ"も、締めのモンゴルうどんも、すべて羊肉を使った料理。う?ん、モンゴル。

さらに、私たちが使わせていただいた2階の宴会場は、ゲル(モンゴルの草原の伝統家屋である、円筒形テント)風になっていて、モンゴルで宴に参加している気分になれるスペースでした。傍らにどっさり用意された、美しいモンゴル民族衣装を着るのは自由。モンゴル人になった気分でコスプレしながら(笑)、記念撮影を楽しむこともできるんですよ。

ちなみに、こちら「大蒙古」は、池袋のモンゴル料理店「故郷(ノタガ)」のオーナーの息子さんがマネージメントされている系列店。メニューはほとんど同じですが、亀戸店はスペースが広いこともあって、羊一匹まるごと料理や、ゲル、民族衣装を独自に導入しているのだそうです。

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またうれしいことに、こちらでは、10人以上の団体になると、お店のスタッフが、モンゴルのお酒の回し飲みのアトラクションで、"マナイードゥ・イラェーラェー"(=うちにいらっしゃい)という歌を歌いながら、お客さんをもてなしてくださいます。これも楽しい!

ちなみに羊一匹まるごと料理は、30-35名から予約を受けてくださるとのこと。ビールのほか、モンゴル特産の牛乳酒などの飲み放題付き1人5600円で、十分にお腹いっぱいになりました。これほど大勢でなくても、ある程度の人数をそろえて出かけた方が、より楽しめるお店といえそうです。

両国国技館に近い立地に店を出したのは、モンゴル人力士をはじめ、在日モンゴル人のお客さんの集う場所としての役割も考えたよう(朝青龍にも会えるかも)。だからもちろん、料理は、優しいおふくろの味である池袋のお店と同様、モンゴル人が満足できる本格派です。

大蒙古
江東区亀戸6-60-1
http://www.gmongol.com
https://e-food.jp/cgi-bin/restfind/view1.cgi?no=1133717452

■営業時間:17:00-24:00
■定休日:第1月


profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。

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トラックバック時刻: 2006年10月17日 10:22


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