2011年11月05日

スーリヤ 新店|インド料理|東麻布

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田舎風インド料理を新たに展開

【東麻布】1999年に創業し、日本橋、東京駅八重洲口に支店を展開しているインド料理店の本店。2011年11月1日、現店舗の隣に「田舎風インド料理&インド風中華料理」の店を新たにオープンしました。

以前からあった店舗では、オーナーシェフ、ビジャイ・バンダーリさんの出身地である、ムンバイ(ボンベイ)を中心にした西インドと、中央インド、北インドの、具が凝っていて洗練されたレストラン・スタイルのカレーを提供してきました。今度の新しいお店では、インドの田舎の家庭で食べられているような、もっと素朴なカレーをメニューに掲げているそうです。

で、こちらで提供しているインドの田舎料理、具体的には、油が少なく、シンプルなカレー。お肉にも余分な脂身がほとんどついていません。主食はナンではなく、お腹にもたれない窯焼きした、全粒粉の丸パンのロティ。また、南インドのポリヤルのようなスパイシーな野菜のおかずなど、野菜もたっぷりでした。といった具合に、ヘルシーで胃にやさしいお料理を、安心しておいしくいただくことができました。

ちなみに、日本の北インド系の料理店でときどき油たっぷりなカレーが出てくることがありますが、ああいったタイプのカレーは普通のインド人でも毎日食べないのだそう(何といってもインドは、医食同源の考えを持つアーユルヴェーダの国ですから!)。

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ほどよく柔かく、臭みもないマトンカレー(左写真)。辛めでお願いした方がよりおいしくいただけると思う。野菜カレー(右写真)も、野菜を最初から煮込んでいるそうで、スープにしっかりと野菜の味がしみていておいしい。作りおきの一種のカレーソースを使い回すようなことは一切なし。

ちなみに、カレーのタイプは、これまでの店舗のメニューと同様、さらさらタイプで、どのカレーも辛さの調節が可能。

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野菜のスパイシー炒めと、窯焼きの全粒粉ロティ。これらもカロリーをあまり気にしないで食べられる、うれしい料理(笑)。


一方、インド風中華料理というのは、この店の創作料理ではなく、インド人シェフによる、実際にインドで広く食べられいる中華料理とのこと。日本ではまだなじみがありませんが、好奇心にかられていただいてみました。

インド風中華料理には食べ方に流儀があるそうで、まず、中華味の各種ソース(お店ではこれもカレーと呼んでいた)を選び、さらに、海鮮焼きそばや鶏チャーハンのような主食を選んで、この主食の上にソースをかけ、さらに、お好みでしょうゆやお酢をかけ、混ぜて食べるのだとか(バンダーリさんは、豆カレーをかけるのが好きだとおっしゃっていました)。

マカオなどにある、逆バージョンの中華風インド料理もしかり、アジアの二大料理がマリアージュ(笑)すると、まったく別な料理になってしまうのがよくわかりました。

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マンチュリアンという、にんにく、しょうが、しょうゆベースのソースに揚げたチキンを入れた料理(左写真)。野菜たっぷりの客家ヌードル(右写真)にかけていただくのがベストとか。

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サイドディッシュの、エビや野菜を揚げた、プローンコリワダ(左写真)。ねぎのトッピングがチャイニーズっぽい。他にインド風の春巻きやバーベキュー・ドラムスティックなどの変わったメニューも。右写真は新しく開店した店舗。


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←オーナーシェフのバンダーリさん。15歳からプロの料理人の道を歩みはじめ、ホテルやレストランで経験を積んできたベテランだ。「スーリヤ」では前菜のサラダのドレッシングや、卓上に置かれたたまねぎのチャツネ、ヨーグルトがすべて自家製で、とてもおいしいのだが、「すべてはお客様に喜んでいただくため」と謙虚に語ってくださった。店舗は東麻布のはずれ、静かな住宅街の中にあるのだが、隠れ家的なインド料理の名店として、マスコミ登場頻度も高い。


バンダーリさんいわく、田舎風インド料理も、インド風中華料理もまだ始めたばかりで、これからお客さんの意見を取り入れたりしてどんどん改良していきたいとのこと。実際、メニューの中のインド風中華料理の食べ方の解説なども、まだ不備があってややわかりにくかったりするのですが、お客さんからのさまざまな感想の声はとても喜ばれるはずです。

ちなみに、新しいお店では、隣のお店の定評あるこれまでのインド料理メニューも一緒に注文できるので、訪れる方にとって、万が一、新メニューが大冒険に思えても(笑)、まるごとかぶるようなリスクにはならないはずですよ。


スーリヤ
東京都港区東麻布2-12-3
Tel. 03-3583-0023
http://www.ninkikare.com

■営業時間:11:00-14:30、17:00-22:30、日11:00-22:30
■定休日:無休



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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki


e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を立ち上げ、以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献をモットーに活動。
プロフィール詳細
著作: 「しらべよう!世界の料理」全7巻 (ポプラ社 2017)


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