3月8日から11日まで幕張メッセで恒例のアジア最大級の業界向け食品展「FOODEX JAPAN 2022」(国際食品・飲料展)が開催されました。コロナ感染拡大により2020年は中止、21年は規模を縮小して開催されましたが、農林水産物・食品の輸出額が長年の目標であった1兆円を初めて突破した今年は、昨年よりやや規模を大きくし、動員数も昨年より8000人ほど上回ったようです。
コロナ禍により海外出展会社が少なかった分、各国の大使館が食品プロモーションをサポートし、オープニングセレモニーにはヨーロッパ、アジア諸国を中心にした各国の特命全権大使らが勢揃いされていました。特に今年は、エストニア、ブルネイ等が初出展し、食材や商品のPRを行っていたのが印象的でした。
また、ウルグアイやパナマ、メキシコ、ペルー、スペインのアンダルシア州などがセミナーを行い、貴重な食品事情や自国製品の高品質さなどについて、国によっては大使自らが語ってくださいました。
一方、国内では、農林水産省が日本の農林水産物・食品の輸出額が昨年、長年の目標であった1兆円を初めて突破したとセレモニーで挨拶し、また食と農のつながりの深化に着目した新たな国民運動「食から日本を考える。ニッポンフードシフト」のコーナーが会場に設けられました。
来年からは東京ビッグサイトに会場を移して行われるというFOODEX JAPAN。この食品展を機会に日本と世界の食の交流がますます深まることを願っております。
↑初出展のブルネイのブース。ブルネイの特産品ブルー・シュリンプを使ったスナックなどを展示。これから日本に広くPRしていきたいという。
↑こちらも初出展のエストニア。エストニア産の食品は、FAO(国連食糧農業機関)により世界で2番目に清潔・安全という評価を受けているという。シードル等を展示。
↑キプロスのブースは今年は、原産地名称保護制度として登録されたキプロス特産の「ハルーミチーズ」や、地中海に面したキプロスの海を想わせる美しいブルーのワインなどを展示。
↑タイのブースは、タイ発祥の栄養豊富なスーパーフードとして売り出し中の「ライスベリー」(タイの最高級品種である「ジャスミン米」と「黒米」を自然交配させて生まれた新品種のお米)を使ったデモンストレーションを行っていた。タイのレモンの味はタイ独特のもので、そちらをジュースにしてパッケージした商品も紹介。
↑バンコクの高級タイ料理の名店「ブルーエレファント」ブランドによるタイ・カレー(ゲーン)のペースト各種も日本に初登場。今まで日本でありそうでなかったタイ・カレー商品の高級路線を狙うという。
↑英国ブース内ではウェールズが独立してコーナーを設置。ウェールズラムのPRを行っていた。
↑ラベルのかわいいフィンランド産ビール「Kiitos」のブースも初登場。サウナ文化のあるフィンランドでは湯上りのビールが人気だという。