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イタリア・マルケ州ワインイベント・リポート

イタリア半島の中部・マルケ州のワインと郷土料理

12月3日、イタリアの「マルケ州ワイン保護機関 Istituto Marchigiano di Tutela Vini」によるマルケ州 ワインイベントが、アンダーズ東京(虎ノ門)で開催されました。

イタリア半島の中部、アドリア海側に面したマルケ州は、エミリア・ロマーニャ州やアブルッツォ州、トスカーナ州、ウンブリア州と接し、サンマリノ共和国にも近い土地。州都はアンコーナ。ルネッサンス期の画家であり建築家のラファエロ・サンティの生誕地である世界遺産の街ウルビーノがある州であり、有機栽培を取り入れた農業を早くから行うなど、食に関しても先進的な地としても知られています。

今回は、イタリア大使館公認・ワイン大使でもある永瀬喜洋先生を講師に、マルケ州の代表的なぶどう品種である白のヴェルデッキオ、赤のモンテプルアチーノ、サンジョヴェーゼなどを使ったワインの数々をテイスティングしながら、独自のワイン造りや土地の郷土料理との相性などのお話をセミナー形式でうかがいました。

マルケ州のワインは、同じぶどう品種でもおおまかに粘土質を含むアドリア海沿岸地域と、石灰質の多いアペニン山脈付近の内陸の盆地、そして州のほぼ中央を流れるエジーノ川の南北でそれぞれ特徴があるといいます。「生アーモンド香」としばしば称されるマルケ州の固有品種であるヴェルデッキオは、控えめでしばしば特徴を出しづらい味わいといわれながらも、収穫時期を早めたり遅くしたり、また樽のニュアンスをあまり使わずに変化を出すなど、土地の人々のワイン造りへの愛情が込められている、というお話も印象的でした。

また、白ワインだけでなく、マルケ州の海側の代表的な郷土料理である魚介スープ「ブロデット」をはじめ、魚介を使った料理に合う赤ワインがけっこうあるというのも興味深いところ。

マルケ州の郷土料理には他に、オリーブに肉や生ハムを詰めてフライにした 「アッラスコラーナ」や、マルケ式ラザーニャの「ヴィンチスグラッスィ」、見かけがサラミに似ているイチジクのお菓子「フィグログ」、また食材として干しダラ、アペニン山脈付近のウサギなどがあります。

丘陵地帯が広がるアブルッツォ州付近の海沿いには羊が多いそうで、ペコリーノという品種のぶどうがあるほど。そしてトリュフの特産地でもあり、まさに知られざる美食の地であることがうかがえました。

セミナーは、シニア・ソムリエの方がちらほら参加されている専門的な内容でしたが、永瀬先生の講義はとてもわかりやすく、マルケ州の食への興味をさらに広げることができました。

Yurico AOKI
青木 ゆり子

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、料理&旅行コラムニスト、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長、内閣府認定 公益社団法人 全日本司厨士協会会員、世界司厨士協会連盟会員。

雑誌記者、企業のWEBディレクターを経て2000年にサイト世界の料理 総合情報サイトe-food.jpを創設。以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどを通し、国内外の郷土料理に秘められた魅力を広め、おいしい食べもので日本と世界を相互につなぐ社会貢献を目指して活動。

著作:「しらべよう!世界の料理」全7巻(図書館選定図書 ポプラ社 2017)
「日本の洋食 ~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房 2018)

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