徳島商業高校で講義&三好市でジビエ現地視察
内閣官房東京2020オリンピック・パラリンピック推進本部事務局/ ホストタウン事業の企画・推進統括官としてお世話になった勝野美江さんが昨年、故郷・徳島県の副知事に就任され、今年2月に食害を解消する当地のジビエ事業のアドバイザーとしてオンラインでお仕事をさせていただきました。そしてこのたびコロナ感染が少し収まったところで、勝野副知事とホストタウン事業で最初に授業をさせていただいた徳島商業高校(徳島市)、ジビエの現地視察とご挨拶をかねて三好市へ行ってきました。
徳島商業高校でジョージア食文化を講義
徳島商業高等学校では、徳島がホストタウンになったジョージアの国歌レクチャーに立ち合い。すでに卒業した生徒さんたちもわざわざ集まってくださいました。講師は内閣官房ホストタウン事業でご一緒させていただいた、国歌の女王こと新藤昌子先生。私はジョージアの食文化についてレクチャーさせていただきました。先生も大変熱心にジョージアとの関わりに取り組んでいらっしゃるのが印象的でした。
講義の模様は、徳島新聞さんが記事にしてくださいました(徳島商の生徒、ジョージア料理のメニュー考案へ 阿波尾鶏を煮込んだ「シュクメルリ」など 大阪万博で披露)。東京2020の後、徳島では、2025大阪万博に向けてホストタウンの意義が活かされ、準備が始まっています。
三好市でジビエ視察
一方、大歩危小歩危などの山間部にあり、害獣被害に悩まされる三好市では、阿波地美栄(あわジビエ)と称して、駆除動物(鹿・猪)の肉をブランド化する動きが活発。ジビエバーガーやパテ・ド・カンパーニュ、パストラミなどの加工品は大変美味で、地元を訪れる方々に大変好評を読んでいるそうです。今回は、勝野副知事とともに駆除動物の処理場などを見学させていただき、阿波地美栄の加工品を実際にいただきました。大変おいしく、未来への可能性を感じました。
徳島の郷土料理では、祖谷そばや刺身こんにゃく、フィッシュカツが人気のようでしたが、新しくジビエバーガーなどが加わることでしょう。
ところで三好市の大歩危から山を越えると高知県なので、このあたりの郷土料理には土佐料理の要素が少し混ざっています。地元のお母さんたちの手作り惣菜がとても美味でした。また、この地域は農耕地が少なくてお米が育てられないので、昔は農期に香川へ牛を使役に貸して、秋の収穫の際に米俵を背負わせて返す習慣があったとな。なので今でも徳島市よりも香川の高松の方が人の往来や結び付きが多いそうです。まさに四国のヘソであることを感じました。