不思議の国ウェールズ Spirits of Wales(於・駐日英国大使館 大使公邸)に参列

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知られざる、フード・サスティナビリティ先進国

ウェールズの新しい洋酒や食品を紹介する催し「Spirits of Wales」@英国大使公邸へお招きいただきました。

英国を構成する4つの連合王国のひとつであり、サッカーやラグビーの試合の際は別チームで参加するなど、英国と協調しつつも独立国としてのアイデンティティを持つウェールズ。石炭が豊富に採掘され、産業革命の原動力にもなった歴史を持つ国でもあります(ウェールズの過酷な炭鉱夫の物語は『小麦は緑 The Corn Is Green』などの戯曲にも描かれています)。その食文化についてはまだまだ知名度が高くありませんが、ヨーロッパでは珍しく海藻を食べる文化があるなどと聞くと、日本人としては一気に親近感を覚えます。

今回もウェールズ産の海藻入りジンが出展されていました(りんごジュースをミックスして飲むそうです)。ウェールズの国旗の緑は同国の象徴でもあるリーキ(ポロねぎ)の色でもあるのですが(ウェールズの守護聖人デイヴィッドのシンボルで、昔、戦場でウェールズ人と識別するためにリーキを頭に乗せた逸話も)、リーガロイヤルホテル セラーバーの池上裕子さんによるリーキのエッセンスを加えたオリジナルのジン・カクテルなどを、日本語も堪能でいらっしゃるジュリア・ロングボトム駐日英国特命全権大使閣下とともども試飲させていただきました。

最近はジンやラムなどの洋酒のほか、ラムやチーズといったウェールズ産食品が日本でも購入できるようになり、少しずつ浸透しつつあるようです。

今回の催しでは、大使館シェフのニルス・フレデリック・ウォルター氏による、ラムやリーキ、海産物などウェールズ産の食材を使った料理や、コロッケに似た肉を使わないウェールズ料理「グラモーガン・ソーセージ」、「ウェルッシュ・ケーキ」をベースにしたアイスクリームなど、日本ではめったに食べられない貴重なお料理も。柔らかくクセのないラムをはじめ、そのおいしさは格別でした。

ラグビーやサッカーの強豪国である以外に、ウェールズは美しい自然と良質の水に恵まれ、また世界でもトップクラスのフード・サスティナビリティ先進国でもあります。この催しを機に、私もウェールズの食にも注目していきたいと思っています。

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