
「ヒンズーの神々に最適なもの」と考えられているバリ料理は、"サンバル"というとうがらしの調味料や、多用したスパイスの味付け、祭礼の料理などが特徴的。バリ島内には、旅行者向けのバリ料理教室が数件あります。多くは、バンコクのオリエンタル・ホテルのような高級ホテルのレストランが主催するものです。
料理教室はウブドにも何軒かありますが、今回私が参加したのは、オーストラリア人女性ジャネット・デ・ニーフェさんのレストラン"カサ・ルナ"と、若いバリ女性たちが厨房を仕切るバリ家庭料理レストラン"ビア・ビア"が主催するクッキング・クラスでした。
前者はオーストラリアではかなりポピュラーなようで、参加者16人のうち13人がオーストラリア人。この日デ・ニーフェさんは多忙ということで、バリ人スタッフが講師に当たっていました。曜日によってカリキュラムが決まっていて、総時間は市場ツアーを含めて、朝8時からざっと5時間!とても充実していて、キチンとした料理教室という印象でした。
この日(木曜日)のメニューは、
バリ風チキンカレー
ココナッツ・ビーンズ・サラダ
いんげんとカフィアライムリーブズのサラダ
トーフ・フリッター
ナスの油炒め
アンチョビ・サンバルのグリル
サゴ・プディング(デザート)
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バリ風チキンカレー |
いんげんとカフィアライムリーブズのサラダ |
ナスの油炒め |
すべての料理の盛り合わせ |
さらに、珍しいフルーツの数々や、各種おやつ、どぶろくのようなライス・ワインがつきます。バリではポピュラーな豚肉料理がメニューになかったりと、厳密にはやや西洋人向けにアレンジされていて、洗練された感じ。それでも、野菜や豆腐などが多用されたヘルシーな料理は、おいしくいただけました。何よりも良心的で、バリ料理への愛情が感じられるところに感銘を受けました。終わりには、参加者からガイドさんにブラボー!の声が。またこの日、日本人の参加者は私一人で不安もありましたが、始終なごやかな雰囲気で、楽しく国際交流させていただきました。
一方、"ビア・ビア"のクラスは完全な個人レッスン。厨房で手取り足取り教えていただきました。こちらは、まず予約時にお店のメニューから習いたい料理を3品チョイスします。2人なら6品で同価格ですから、お得になります。他に参加した人の話によると、最初に希望すれば、市場にも連れて行ってもらえるとのことです。
料理教室としての設備は備わっておらず、講師も素人で、レストランの片手間という感じは否めませんが、バリにはもともと家庭料理を出すレストランが少ないことを考えると、貴重な一軒かもしれません。
こちらのメニューは、
若バナナの幹のスープ
バリ風コロッケ
豚肉のサテ
+バリ・コーヒー(別料金)
いずれも簡単で、スープ以外は日本の家庭でも簡単に作れそうです。近いうち、レシピのコーナーでご紹介しますね。