ホッケンミー
家族経営の中華系マレーシア料理
2012年2月にオープンした、マレーシア・ペナン島出身のご家族が経営する、こじんまりとした居酒屋風のマレーシア料理店。ペナンといえば、マレーシアきってのグルメエリアとして名を馳せていますが、こちらの料理は、そんなペナンを代表する中華系マレー料理であるニョニャ料理を提供しています。
そんなわけで、お店のメニューには、マレー系に多いイスラム教徒が食べない豚肉を使った料理や、中国をルーツにした料理が多く見られます。上写真は、えびの殻から出汁を取り、えびそのものもたっぷり乗った、赤いスープのペナン式ホッケンミー(フッケンミー=福建麺。日本風に”エビラーメン”とも)。名前の通り、中国の福建省をルーツに、マレー風のスパイシーなテイストがミックスした料理です。色合いからして、いかにもおいしそうですね。

肉骨茶(バクテー)
一方、上写真はニョニャ料理の代表格でもある、肉骨茶=バクテー。豚肉のスペアリブを、漢方薬に使うスパイスと中国醤油で味付け、土鍋で煮込んだ料理です。スペアリブのほか厚揚げやきのこが入り、お好みで油条(中国の揚げパン)を加えて食べます。ちょっと漢方薬っぽい風味のスープが最初に気になる方もいるかもしれませんが、健康によさそうですし、食感もよく、ポカポカと体も温まります。こちらの肉骨茶はあっさり系で、日本人にもおいしく食べやすいと思います。
- アッサムラクサ
- エビのサンバル炒め。前菜なのにボリュームたっぷり。えびはペナン料理でもっともポピュラーな食材のひとつのようだ。
- ゆでたまごを揚げてサンバルソースをからめたテューロゴレン。
- マレーの代表料理ナシレマック。ココナツで炊いたごはんに、小魚のフライ(イカンビリス)やゆでたまごのおかずが付く。現地では朝食の定番。
- クェーティースープ。あっさり汁麺に魚のすりみ団子や鶏肉、青菜がトッピング。
- カリーパフ。具はカレー味のマッシュポテト。揚げ餃子とサモサの中間のような料理。
- カリーパフの中身はこんな感じ。
- お店のボードにはペナンのおすすめ料理が。右はマレーシアの国旗、左はペナン州の旗。
- 芝公園のオフィス街の片隅の昔ながらの商店街風の一角にある。もとは中華料理店だったそうだ。
お値段がお手頃なのもうれしい限り。今回は単品でオーダーしましたが、4人で上記の料理を食べて、飲み物込みで1人3000円弱。ナシゴレンなどが食べられるお得なコース料理もありました。ランチのホッケンミーや海南鶏飯等はジャスト700円です。
他にメニューにない料理で、ペナン名物のアッサムラクサ(下写真)を2013年5月から、材料があれば1名から作ってくださることになりました。アッサムラクサは、CNNGoの世界で最もおいしい料理BEST50で第7位に輝いた、美味なる麺料理です。また、フィッシュヘッドカレーも事前予約で作ってくださるとのこと。

アッサムラクサ
お店を切り盛りするのは、在日20年のお父さんのロバートさんと、本国から呼び寄せた奥様、息子さんのエドワードさんのご家族。お店の周囲は近代的ながらも無機質なオフィス街なのですが、このお店のある一角だけ、昔風な温かみのある商店街が残っているエリアで、いかにも家庭的で、価格も手ごろなこのお店の雰囲気にぴったりです。
都会歩きに疲れたら、このお店で南国らしいマレーシアの明るい笑顔に癒されてみてください。
↑「ペナンレストラン」のご家族一同。背の順で(笑)パチリと撮らせていただきました。一番右がエドワードさん。
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