オランダの食材もポピュラー
オリンピックの開会式入場順に、毎週、国旗と郷土料理からその国の魅力を知っていく「木曜は国旗弁当の日!」、今週はカリブ海の西インド諸島の南端部、南米ベネズエラ沖にあるオランダ領の島「アルバ」の国旗弁当です。
アルバは日本ではあまりなじみのない島ですが、リキュールで有名な同じオランダ領のキュラソー島や、セント・マーティン島南部などと同様に、本国オランダをはじめとするヨーロッパやアメリカでは名の知れたリゾート地。ツアー旅行の広告もよく見かけます。
アルバの食文化は、カリブ特有のアフリカやオランダやスペインなどヨーロッパ、ネイティブ部族らの要素が混ざったクレオール風ですが、おもしろいのは、オランダ領だけにゴーダやエダムチーズといったオランダの食材がポピュラーなことです。
そして、かつて同じオランダ領だったインドネシアの名物料理「ナシゴレン」などがレストランのメニューにあったりして、料理に関してはかなりインターナショナルといえそう。
一方、土着の料理としては、新鮮なエビを使ったグリルやココナツフレークをまぶした揚げ物や、カジキマグロ(ツナ)、サメなどの料理があります。他にとうもろこしの粉のグリッツや、パンバティというアルバ・スタイルのパンケーキなども。調理法はどれも比較的シンプルです。
アルバ島では、魚介類やフルーツ以外の食材をほぼ輸入品に頼っていて物価は高めですが、本国の援助と観光で潤っているので、カリブの中では失業率の低いことで知られています。
シンプルなエビのグリルと、ゴーダチーズ
さて、お弁当ではシンプルにエビのグリルとツナ、ゴーダチーズをおかずに使いました。ゴーダを使ったヨーロッパ的なちょっと凝った郷土料理「ケシイェナ」も機会があればぜひお試しください。
国旗の部分の背景のブルーは、たまごの白身と紫いものパウダーで作った炒りたまごです。国旗にはブルーがけっこう使われるので、便利な技ですね(笑)。