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ロシア ガストロノミー Week in Japan(ロシア大使館)リポート

日本におけるロシア年、およびロシアにおける日本年の関連イベント

2018年は日本におけるロシア年、およびロシアにおける日本年に制定されており、来年6月までに両国でさまざまな文化イベントが行われます。

11月27、28日には駐日ロシア大使館で「ロシア ガストロノミー Week in Japan~ロシアを食で旅する2日間」が、主に旅行業界向けに急きょ開催されました。

知られざるロシア郷土料理の数々

日本人にとってロシア料理といえば、ボルシチやピロシキ、ビーフストロガノフといったイメージが強いですが、85の連邦構成主体(うち22主体が共和国)に約180の民族と約100の言語が存在する広大なロシアには、数え切れないほどの郷土料理があります。

今回の催しでは、日本とロシアの交流を深めるべく、沿海州のウラジオストクや東シベリアのブリヤート共和国、中西部のコミ共和国、タタールスタン共和国、北西部のカレリア共和国などから有名シェフや政府関係者が来日し、食や豊かな自然を紹介する観光プレゼンテーションとともに、各地の珍しい、そしてとびきりおいしい郷土料理・郷土菓子、ワインなどが提供されました。


↑ブリヤート共和国の「ブーズ」。モンゴル料理と共通している。


↑コミ共和国の「鹿生肉のベリーソース和え」。


↑ウラジオストクのある沿海州の食材を使った料理。左上から時計回りでナマコのキャンディ(煮こごりのような料理)魚介と野菜のサラダ、中国風のマリネ(沿海州には中国系の人も多いという)、スイカズラのデザート。


↑こちらはロシアの貴族料理。牛頬肉のクワス煮込み。炭火で焼いたじゃがいも添え。


↑ロシアのワイン&ウォッカ。温暖化のためかワインの北限が上昇して、近年ロシアでもワイン造りが盛んに。


↑ロシアから来日したシェフと。

日本正教会の大主教・聖ニコライの肖像画も

また、2020年は日本正教会がモスクワ総主教の祝福を受け「自治教会」になってからちょうど50周年に当たる年で、宗教関係でもロシアと日本間で往来がこれから多くなりそうとのこと。会場には日本正教会の大主教・聖ニコライの肖像画も飾られました。

そしてプレゼンテーションの合間には、すばらしいバレエや、ロシア正教会古儀式派の歌などのアトラクションも…。


↑ブリヤート共和国の方々と。


↑イベントの中では各共和国の食文化についてのプレゼンテーションも。

ウラジオストクを含む沿海州のビザが緩和された影響で、今年はロシアへ渡航する日本人観光客が飛躍的に増えたといいます。日本ではまだ知られていないロシア郷土料理の魅力も少しずつ理解され、ますます旅行者が増えて両国の文化交流が深まることを願っています。

Yurico AOKI
青木 ゆり子

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、料理&旅行コラムニスト、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長、内閣府認定 公益社団法人 全日本司厨士協会会員、世界司厨士協会連盟会員。

雑誌記者、企業のWEBディレクターを経て2000年にサイト世界の料理 総合情報サイトe-food.jpを創設。以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、おいしい食べもので日本と世界を相互につなぐ社会貢献を目指して活動。

著作:「しらべよう!世界の料理」全7巻(ポプラ社 2017)
「日本の洋食 ~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房 2018)

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