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ノルディック・スターシェフ・イン・ジャパン~フィンランド

フィンランド×京風フレンチのコラボレーション

10月17日~19日に行われた食交流促進イベント「ノルディック・スターシェフ・イン・ジャパン」の一環で、19日、来日した北欧5ヶ国のスターシェフと日本の気鋭シェフがコラボする一夜限りの特別ディナー会が、都内の5つのレストランで行われました。

私たちが訪れたのは、そのうちの、フィンランドのアンット・メラスニエミ・シェフと、ミシュランに選出された京都に本店のある「銀座よねむら」の米村昌泰シェフによるコラボディナー。京都で支持されてきた、和食のようでありフレンチのようでもある米村シェフの独創的なお料理と、魚やハーブ、ベリー類をアクセントに使った、メラスニエミの北欧らしい料理のマッチングの期待に心躍らせて、レストランに向かいました。

まず驚いたのは、事前に配られたメニューリストの品数の多さ。12品+オードブルは懐石料理のようにいろいろな料理がちょこっと出されますから、実際は16品です。

「当日になって、アンットさんがどうしても作りたいといって追加した料理もあって、こんなに増えてしまいました」とは、米村シェフ。そんなアンット・シェフの思い入れ深い一品が、フィンランドのカレリア地方の郷土料理であるカレリアパイ(上写真)です。リーフ形のライ麦入りパイ生地に、牛乳で炊いたおかゆを乗せて焼き、たまごとバターのソースを乗せて食べるもの。シンプルで素朴な味わいは、まさに北欧フィンランドそのもの。

アンットさん自身とも少しお話しさせてもらいました。ヘルシンキの彼のレストランに載っている、氷の海に裸で飛び込んで魚を捕っている写真に、「うん、ダイビングして捕っちゃうんだ」とにっこり答えるような、ワイルドな野獣系アクション、大柄な体格と相反して(笑)、おちゃめで素朴な方でした。

さて、事前に打ち合わせはしたものの、実際はほとんどぶっつけ本番だったという今回のコラボディナー。しかし、コース料理全体をいただいてみると、米村シェフのオリジナリティと、メラスニエミ・シェフの遊び心、そして、魚や野菜を中心に素材そのものの味を生かした、二人の共通点がうまくハーモニーを醸し出していて、意外と違和感がありませんでした。

音楽のジャムセッションのように、料理の即興コラボもけっこううまくいってしまうものなのですね。ミュージシャンと同様、料理人同士も国境はない、ということでしょうか。

本当は5ヶ国それぞれ行けたらよかったのですが、同日に一斉開催だったので、どの国にしようか迷いました。次回開催時には、お値段ももうちょっと安くして(笑)、スタンプラリー式に北欧のあちこちの国のシェフの料理が食べられるようになるといいなぁ、などと思っています。

Yurico AOKI
青木 ゆり子

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、料理&旅行コラムニスト、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長、内閣府認定 公益社団法人 全日本司厨士協会会員、世界司厨士協会連盟会員。

雑誌記者、企業のWEBディレクターを経て2000年にサイト世界の料理 総合情報サイトe-food.jpを創設。以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどを通し、国内外の郷土料理に秘められた魅力を広め、おいしい食べもので日本と世界を相互につなぐ社会貢献を目指して活動。

著作:「しらべよう!世界の料理」全7巻(図書館選定図書 ポプラ社 2017)
「日本の洋食 ~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房 2018)

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