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『日本の洋食』出版記念イベントを開催

浅草「ちんや」で洋食としてのすき焼きを食べる会

7月8日と7月22日に青木ゆり子著『日本の洋食』(ミネルヴァ書房)の出版記念イベントを開催。第一弾は「洋食のルーツになった世界の古典料理を食べる会」、第二弾は1888年創業の浅草でもっとも歴史のあるすき焼き店「ちんや」さんで開催しました「洋食としてのすき焼きを食べる会」でした。以下は第二弾の報告です。


外国人でにぎわう雷門のすぐ近くにあるちんやさんの店舗。今では観光地の趣きが濃い印象の浅草ですが、創業年の明治のはじめより、ちんやさんはかつて東京一の繁華街だったこの街の移り変わりを、いい時も悪い時も見つめながら秘伝のすき焼きの味を守ってきました。

「日本酒と箸で楽しむ庶民的な洋食は、新しもの好きの浅草っ子が育てたもの。外国人観光客の街だけでない、個性的な老舗名店ぞろいの浅草へ気軽に食べにきてほしい」。この街で生まれ育った六代目社長の住吉史彦さんは語ります。

さて、肉食の習慣がなかった当時の日本人からすれば、すき焼きも西洋の影響を受けた料理の一種だったといえます。中でも、神戸牛をはじめ日本の牛肉文化を育てた功労者的な国は、イギリスです。

ロンドン塔の衛兵がトレードマークのジン”ビーフイーター BEEFEATER”に代表されるように、イギリス人と牛肉は昔から切っても切り離せない関係。18世紀に作詞作曲された”The Roast Beef of Old England”というバラードは、かつて英国で第2国歌のように広く歌われた愛国ソングでした。

当日は、すき焼きにまつわるそんなエピソードを交えたトークとともに、ゲストの方々には「適サシ肉」を使った極上すき焼きをたっぷり召し上がっていただきました。

そして、カレーソース、ヨーグルトをたまごに混ぜるという、ちんやさんの斬新な試み…(五味を補うには理にかなっているのです)。サプライズのチキン南蛮風のお通しも、これまた粋でした。

今年はおりしも明治150年の記念年。エスタブリッシュドな老舗店でありながら、文明開化のころのようなチャレンジ精神を今も忘れない。そんな住吉社長の心意気が伝わってくるイベントでもありました。