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さぬきうどん|香川県

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「さぬきうどん発祥の地」坂出で人気のうどん店を訪問

さぬきうどんは、秋田の稲庭うどんと、群馬の水沢うどん(山梨の吉田うどん、愛知のきしめん、長崎の五島うどんなどを挙げる人も)と並ぶ、自他ともに認める「日本三大うどん」のひとつ。ネームバリューや全国での浸透度ではおそらく日本ナンバーワンのうどんであり、香川県もその気満々のようで、2011年からはその名もズバリ「うどん県」と名乗るようになったのはご存じの通りです。

うどんの味は土地の水に大きく左右されるはずなので、本場のおいしさは香川に行って食べてみなければわからない!とばかりに、うどん屋マップを片手に、四国の霊場ならぬ、香川のうどん屋をめぐるお遍路(笑)が全国から集まってくる次第。私もかつて、ブームに乗って1日に7軒のうどん屋を2人ではしごしたことがありました。

「何か手っ取り早く仕事を始めるとき、都会ならタクシーの運転手あたりが人気だけど、香川ではうどん屋を開くのがよくあるパターン」。その時に聞いた、香川にいかにうどん屋が多いかというエピソードを今も覚えています(笑)。昔は家庭で作っていたそうで、あまりにもうどんが好きなため、「讃岐ではうどんを食べるときだけは、男も女も問わず音をたてて食べても許される」ともいわれているとか…。

中でも坂出市は、市内を流れる綾川の水質がよく、かつて水車の力で精米や小麦の製粉が盛んになり、当時、讃岐の製粉業がもっとも早くできた地域であること、また塩を安定的に自給できたことから「さぬきうどん発祥の地」であると称し、独自のうどん店マップを配布しているほどです。

本当に発祥地なのかどうかはともかく、坂出においしいうどん屋さんが多いのは間違いなく、今回は、その中から1959年の創業以来、今も変わることなく人気の老舗「がもううどん」さんを訪問してみることにしました。

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香川に来て苦労するのは、おいしいといわれるうどん屋さんが、車でしか行けないような不便な場所も多いこと。がもううどんは、最寄駅(鴨川駅)から徒歩15分と、何とか歩いて行けるのがありがたいところです。稲穂が実る田んぼの中の道をとぼとぼ歩くと、先方に方々から車が集まってくる不思議なスポットが…。どうやらそこが目的地。お昼時、小さな店舗にはすでに行列ができていました。

さて、店内で座って食べられるかな?などと心配しましたが、ご安心を。外にベンチが置かれていて、多くのお客さんが屋外で召し上がっていました。この店を絶賛している作家の村上春樹さんも、田園風景をながめながらアウトドアでうどんをすするのがお気に入りのようです。

オーダー方法はいわゆる「セルフ」。「さぬきうどんの基本はかけうどん」という言葉に従って、かけうどんを。まさにゆでたての大2玉のうどんをどんぶりに入れてもらい、自分でだしをかけ、ねぎを乗せ、油揚げやちくわ、かしわ、げそ、季節の野菜の揚げ物、高野豆腐など好みでトッピングを選びます。

今回は人気のちくわ揚げをチョイス。これで300円。さぬきうどんらしいコシと、小麦粉の香り、上品なだしの味が、うわさ通りにすばらしい。おまけに、ちくわ揚げもこんなにおいしいとは思いませんでした…。行列ができるのもうなずける、また食べてみたい後を引く味でした。

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これだけの人気店なのに、忙しい時間帯でも、お店の方がにこやかで感じがいいのが好感度アップ。また、列に並ぶ人は多くても、回転は早いので、さほどストレスを感じなかったのも幸いでした。

食べ終わった後は、お持ち帰り用うどんに後ろ髪を引かれつつも、本数の少ないJR四国の次の高松行き電車に間に合うよう、田んぼの道を逆戻りしつつ、小走りに駅に向かって帰りましたとさ。

ところでさぬきうどんは、善通寺生まれの弘法大師が、中国から製法を持ち帰り、水がきれいで良質の小麦の産地であった生まれ故郷の讃岐で伝承されたという説があります。本当に弘法大師が伝えたのかどうかは定かでないものの、韓国のカルグクスをはじめ、はるか西域のウイグルのラグマンまで、大陸の各地にうどんの親戚らしき食べ物が今もあるのは確か。

その土地らしい食材を食べ比べてみるとなかなかおもしろいです。かけうどんが、だしの文化であるまさに日本らしい麺料理であることも、改めて確認できますよ。