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桜えびのかき揚げ|静岡県・由比

shizuoka_sakuraebi

世界的にも希少な、桜えびを使った料理の代表格

十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも登場する由比宿。その名物の桜えび(実際は、桜えび漁業が本格的になったのは明治に入ってからで、江戸時代には桜えびは名物でなかったのですが)は、富士川、安部川、大井川という大きな河川が注ぎ込む駿河湾と、台湾の一部でしか獲れない世界的にも希少なえびで、海のルビーと呼ばれるほどの美しいピンク色がよく知られています。

桜えびはその希少さゆえに漁獲も制限されていて、漁ができるのは春(3月下旬~6月上旬 )と秋(10月下旬~12月下旬)だけ。地元で新鮮な生の桜えびを食べたいときはこの時期を狙った方がいいのですが、今回はもうひとつの桜えびを使った料理の代表格「桜えびのかき揚げ」が目当てだったこと、また時期的な都合もあって、禁漁シーズンの由比に行ってきました。

ちなみに、台湾では、桜えびは干して、チャーハンのトッピングにしたりして食べるようです。

向ったのは、JR東海道線・由比駅とひとつ手前の蒲原駅の中間あたりにある桜えびのショップ「ゆい桜えび館」内の「桜えび茶屋」。桜えびと磯料理の名店「くらさわや」系列のカジュアル店で、お値段はお手頃ですが、手打ちそばを出していたり等、味は本店並みの本格派です。

上写真は、桜えびのかき揚げが2枚ついたどんぶり定食1150円。サクサクした揚げたてアツアツのおいしいかき揚げを堪能させていただきました。桜えび漁の解禁時期には、桜えび漁業の中心地・由比漁港にある「浜のかきあげや」さんが大人気。次回再訪する機会があれば、そちらにも行ってみたいですね。

さて、ゆい桜えび館を出たあとは由比駅に向かって、桜えびの店が点在し、由比漁港を通る旧東海道の由比宿を歩いてみることに…。しばし弥次さん、喜多さんの気分です。途中の資料館にはそれこそ弥次喜多の人形が飾ってあったり、東海道五十三次之内で有名な画家・歌川(安藤)広重の美術館があったりして、雰囲気も満点でした。由比宿は、江戸時代の東海道の旅気分を、今も比較的リアルに体験することができるスポットだと思います。

で、余談ながら、子供の頃に「東海道中膝栗毛」がおもしろくて夢中になって読んだ記憶があるのですが、子供用の「東海道中膝栗毛」はかなり毒を抜いたもので、本編はかなりえげつなく、大ヒットしながらも実は発禁本スレスレだったという事実を最近知りました。何よりも弥次さん、喜多さんが実はゲイ・カップルだったという設定にショック。あれれ、女がらみの与太話も多くなかったっけ?…。

とまあ、イギリスの「カンタベリー物語」などにも通じるのかもしれないけれど、表向きは巡礼の旅とはいえ、世の東西を問わず、人は旅に出ると気持ちもあけっぴろげになるのでしょうか、ねぇ。

一方、「東海道中膝栗毛」は、「日本山海名物図会」と並ぶ江戸時代のご当地グルメガイドでもあります。由比宿の場面にはたまご餅という名物が登場するのですが、今もちゃんと売られていました。これには感激!

さて、私としては、食欲の方を最優先に(笑)、これから伊勢に向かって旅を続けていきたいと思います。