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黄門料理|茨城・水戸

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光圀公の長寿の秘訣?

徳川家康の孫であり、水戸藩初代藩主の徳川頼房の三男である徳川光圀こと「水戸黄門」。テレビドラマであまりにも有名になったご老公の世直しのための全国行脚は、実はフィクションだそうですが、光圀公が、平均寿命が50才の時代に73才まで生き、年を取っても全国を飛び回れそうなほどかくしゃくとしていたのは事実だったようです。

儒学を奨励したり、彰考館を設けて『大日本史』を編纂し、水戸学の基礎を築くなどの功績を遺した光圀公のもうひとつの顔は、食に並々ならぬ興味を持っていたこと。若いころは自分でうどんやひやむぎを打ったりしていたほどだそう。

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しかも、単なるグルメにとどまらず、光圀公の師として江戸に招かれた明国亡命で、漢方にも造詣のあった志士朱舜水(しゅしゅんすい)と親交を持つ中で、医食同源をに目覚め、一汁三菜を基本とし、地元でとれた季節の旬の野菜をはじめ、中国料理の白牛酪(はくぎゅうらく)や火腿(中国ハム)、牛肉料理なども食したとか。この食生活が光圀公の長寿の秘訣だったともいわれています。

さて、水戸には、そんな光圀公の食生活を記録した文献を苦労して解読し、研究して、100種を超えるという料理を自ら調理して提供していた「黄門料理 大塚屋」さんというお店がありました。2008年にご主人の大塚屋子之吉氏が亡くなられて、残念ながら店は閉店。しかしここで水戸商工会議所が、商標や献立を引き継いで、黄門料理を水戸の名物として広めようと立ち上がりました。

現在、医食同源であるかどうか、大塚屋で提供されていた献立表に基づいているかなどの基準をクリアして、水戸市内で黄門料理を提供している店は、現在9軒。黄門様の召し上がられていた料理で、しかも漢方に基づく長寿食となれば興味深々、というわけで、そのうちひとつ、偕楽園と並ぶ水戸のランドマークのひとつである千波湖の近くにある「とう粋庵」さんに行ってみました。黄門料理のコースは各店、意外と値段が張るのですが、こちらのお店には、少しお安いランチコースがあり、お試しにはぴったりです(要予約)。

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メニューは同じ店の中でもコースによって違いがあり、現代風にアレンジされすぎていて、正直、あまり食指の動かない料理もあります。どのコースにもだいたい共通しているメニューは、「白乳酪」という、志士朱舜水が伝えたといわれる中国の牛乳料理と、水戸ならではの黒豆納豆。まずはこの2点を食べれば、ある程度、満足できるかなと個人的には思えます。

白乳酪の方は、ふんわりフレッシュなリコッタチーズ風で、大変興味深い料理でした。たしか西安かどこか、中国国内でも食べた記憶があります。黒豆納豆の方は、店によって「久呂万米納豆」と称しているところも。黒々とした大粒の納豆がいかにも体によさそうで、しかも水戸らしいご当地らしさも味わえました。

とう粋庵のお料理は、器にこだわりがあり、和食としても洗練されていて、おいしく、楽しく食事ができました。しかも、水戸の冬の味覚である、あんこう鍋やあんきもも付いてきて、季節感がまさに至れりつくせり。また別のシーズンに訪れてみたいなあと思っています。