鹿児島の定番の魚料理を新鮮な刺身で
鹿児島の定番の魚料理のひとつであるきびなご。きびなごはデリケートで傷みやすい魚なので、新鮮な手開きの刺身が食べられるのは、漁獲高の多い甑島(こしきじま)のある鹿児島にいる人ならではの特権です。ですので、天ぷらなどいろいろなきびなご料理がある中でも、ここはやはり刺身でいただきたいもの。本当は、きびなごは冬のはじめごろが、もっとも脂が乗っておいしいそうです。
きびなごの刺身は、酢みそにしょうがを加えて食べます。このタレと薬味がいい味を引き出していました。きびなごは泳ぐ姿も美しいそうですが、お刺身もきらきらと銀色に光ってきれい。ちなみには、魚の中でDHA含有率がもっとも高いといわれるいて、カラダにもいい食べ物でもあります。
今回きびなごをいただいたのは、鹿児島中央駅近くに支店を構える薩摩郷土料理のお店「吾愛人(わかな)」さん。カウンター席があって1人前の料理も用意してくださるのが、ありがたい。きびなごは体によくとも、「古傷を引き出す」とまでいわれるほど脂の多い魚なので、そんなにたくさんは食べられません。こちらではきびなごの刺身を1人用にハーフサイズで出してくださる上、さらに1皿300円と居酒屋のようなお手頃価格が、これまたうれしかったです。