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かつおのたたき|高知県

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全国平均の5倍もの消費量を誇る郷土食

「風土や気候が住む人の性格を作る」などといいますが、高知県ほどその言葉に納得してしまう場所はないかもしれません。なぜなら、内海の瀬戸内海に面した四国の香川や愛媛、徳島はどことなく穏やかで、のんびりした印象の県民性なのに、高知だけは「いごっそう」に代表されるような、豪快で頑固で大胆不敵、おまけに酒豪の四本柱…。坂本龍馬のイメージが先走っている傾向はあるにせよ、台風をはじめとする災害や、漁で太平洋の黒潮の荒波に立ち向かってきた土佐っ子の性質を育んできたのでは、などと思ってしまいます。

さらに、司馬遼太郎氏は、著書『歴史を紀行する』の中で土佐人について、「人間については四国を南北にへだてる脊梁山脈が巨大な障壁になって他国との往来を隔絶させている」とし、この隔絶性のためかれら土佐人はその精神性骨格のなかに日本人の固有なるものを多く残しているとまでいっています。

高知の郷土料理にもまた、そんな土佐人の県民性がまんま反映されているように思えます。たとえば、大皿に刺身やすし、揚げ物、煮物などを盛り合わせた皿鉢(さわち)料理は、豪快のきわみだし、かつては板子三寸下は地獄の荒波の中、漁師たちが一本釣りで捕ってきたというかつおの表面をわらの火であぶってから冷やして切り、大葉、にんにくなどの薬味を添え、ポン酢をかけて食べる「かつおのたたき」も、男たちが率先して調理するという、まさに男前な料理です。

特に、平安時代の書物『延喜式』にも土佐からの献上品として記されているかつおを使った、かつおのたたきは、高知県では全国平均の5倍もの消費量を誇るというおなじみの郷土食。そこで、地元の人たちが集まる高知市内の「ひろめ市場」を訪ね、ローカルな雰囲気の中に混じって、本場のかつおのたたきをいただいてきました。

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かつおのたたきは、4、5月の初がつおの季節がベスト。身が桃色で脂身はないけれど、土佐の方はこの頃のかつおを好むそうです。付け合せのにんにくもこの時期が旬です。

さて、ひろめ市場の中にある、くじら料理も提供している「千松」さんでは、かつおのたたき定食が1000円でした。ボリュームたっぷりで、新鮮で、おいしいー!せっかく高知に来たのにお酒が飲めないのが、つくづく残念…。しかし気取りなく活気のある市場の居酒屋の雰囲気、いいですね!よそ者が入っていって大丈夫かな、などと最初は心配していましたが、お店の方も気さくに話しかけてくださり、杞憂に終わって楽しくお食事させていただきました。

はりまや橋。

はりまや橋。

ひろめ市場は、高知市のランドマークでもある「はりまや橋」から徒歩15分ほど。「よさこい節」にも歌われているはりまや橋は有名なわりに、実物は昔のシンガポールのマーライオン並みに?小さくて(今は大きな像も造られました)、知らないと驚かれる方が多いようです。マーライオンは「世界三大がっかり」のひとつなどといわれていましたが、はりまや橋もおそらく「日本三大がっかり」のひとつでしょう。まぁ、がっかりするのを楽しみに行くのも一興だと思いますので(笑)、ホーカーズ(シンガポール屋台街)&マーライオンならぬ、ひろめ市場&はりまや橋、高知に行かれたらお見逃しなく。