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かんこ焼き|神奈川県・津久井地方

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津久井地方に伝わる、おやきに似たローカルな郷土食

農水省による郷土料理百選は、全国的にだいたいだれでも納得するようなご当地食が選ばれているのですが、神奈川県だけは謎です。横須賀の「へらへら団子」も、相模原市の、この「かんこ焼き」も、市民ですら知らない人が多いという非常に局地的なローカル料理で、それが神奈川代表の郷土料理に選ばれたのですから。小田原のかまぼことか、三崎のまぐろ料理とか、神奈川の有名な郷土料理は他にもあると思うのに…。

しかも選ばれた「へらへら団子」は単にあんこをつけたお餅だし、「かんこ焼き」はおやきの親戚みたいなまんじゅうだし、どちらも食べ物としては変哲のないもので、さらに不可解さが増します。それで、いろいろ推測してみたところ、どちらも、都心に近い神奈川の限られた地域で受け継がれてきた料理であり、市街地の開発に伴って失われつつある伝統への危機感を買われたのではないかと思うようになってきました。

「かんこ焼き」は、ダムを擁する人工の湖・津久井湖に名を残す、神奈川県の津久井地方の郷土料理です。津久井町というかつての地名は消滅して、現在は相模原市の一部になっています。現在、常時販売しているのは、津久井湖のほとりにある「津久井湖観光センター」の売店のみ。昔は各家庭で手作りしていたそうですが、現在は地元のお母さんたちが1992年から、町おこしのために手作りのかんこ焼きの販売を行っています。

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そんなわけで、京王線およびJR横浜線の橋本駅から路線バスを乗り継いで30分ほどの場所にある、津久井湖のほとりの津久井湖観光センターまで、貴重なかんこ焼きを買いに行ってきました。

かんこ焼きの名前の由来は、雅楽で使われる鼓の一種の羯鼓(かっこ)に形が似ているから、もしくは乾粉からきているといわれています。売店では、冷凍にしたかぼちゃやつけもの、きりぼしなど5種類のかんこ焼き(3個600円~)が販売され、ときどき製造風景も見られるのだとか。具には野菜もたっぷりでとてもおいしく、健康にもよさそう。

津久井湖観光センターの周囲は公園になっており、気候のいい季節には、かんこ焼きを買い込んで、湖の周辺でピクニックでも楽しみたいものです。