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カニ汁|鳥取県・境港

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妖怪とカニの町・境港の名物料理

「島根県が出雲の神々を観光の目玉にするなら、鳥取県は妖怪で勝負だ」。だれが言ったか言わないか知らないけれど、なかなか言い得て妙な表現だと思います。鳥取県の境港市は「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家の水木しげるさんの生まれ故郷。今や鬼太郎の町として全国的に広く知られるようになりました。

水木先生にちなんだ境港市の町おこしの期待度は相当なもののようで、米子から発着するJR境港線は、駅舎から列車の車体から何から何まで妖怪ワールドと化しているし、境港市街地には妖怪のブロンズ像のほか鬼太郎関連のショップが軒を連ね、着ぐるみの妖怪がゆらゆら歩道を歩いているしで、その徹底ぶりには圧倒されっぱなしです。

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それにしても出雲空港が”出雲縁結び空港”に改名したかと思えば、米子空港も負けじと(?)”米子鬼太郎空港”にしてしまうし。かと思えば島根は島根で、松江出身の漫画家・園山俊二さんのヒット作「ギャートルズ」の登場人物のブロンズ像を駅の近くにこっそり建てたり…。ライバル意識なのか、観光客誘致に躍起なのか、何なのか。とにかく山陰は、人知れずになかなかすごいことになっております(笑)。

さて、強烈な妖怪のイメージに追いやられがちですが、境港はカニ(松葉ガニと紅ズワイガニ)の水揚げが日本一という、カニの町でもあることを忘れてはいけません。

境港駅前の水木しげるロードをずっと港の方面を進んでいくと、妖怪はいなくなって、昔ながらの漁港に到着します。9月の紅ズワイガニに続いて11月初旬は松葉ガニ漁が解禁となり、観光客の集う境港水産物直売センターには、新鮮なカニがズラリ。なかなか圧巻の光景です。

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境港の周辺にはカニ料理を堪能できる料理旅館がいくつもあり、予約した旅館に泊まってゆっくりカニを楽しむのが、観光客には一般的。境港に宿泊せずにカニ料理を堪能したいときは、漁港付近に点在する食堂に行くことになりますが、利用するにはちょっとしたコツが必要です。

というのも、たとえば、おいしいといわれる松葉ガニの雌で卵付きのセコガニが目当てだったら、その日にフラリと店に行ってもカニの在庫がない場合があるから。シーズン中の午後にでは、すでにカニが売り切れる場合もあるようです。「午前中にめぼしいお店に電話して、在庫を聞いておくことを前提にした方がいいですよ」とは、観光案内所の方のアドバイスです。

そんな助言のもと今回訪ねたのは、漁港に一番近いお店でもある「かいがん」さん。事前にボイルしたもののほか、少し金額を積むと、活きた松葉ガニをその場でさばいて、蒸したり、カニ汁に調理して、天ぷらや刺身などのセットと一緒に出してくださいます。カニの価格は時価で、ボイルしたものは定食セットにしてだいたい2000円から、活きた松葉ガニは4000円からとのことでした。安い!

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卵付きのセコガニのカニ汁は、松葉ガニ自体が売り切れており、残念ながらまたの機会となりましたが、漁港のすぐ近くで、黙々と新鮮なおいしいカニをいただくのは格別です。身もたっぷりで、食べ終えるのにずいぶん時間がかかりました。卵付きの雌ガニは、その後別のお店でいただくことに…。ちょっと値段は高くても、卵付きの雌ガニを選んだ方が味がまろやかで、おいしいと思います。

ちなみに、境港漁港の隣は、韓国の東海、ロシアのウラジオストックを往来する国際フェリー乗り場。こんな意外なところから海外へ出国できるなんて、ちょっとした驚きでした。