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伊勢うどん|三重県・伊勢

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やわらかい麺が特徴的なうどん

今年、20年ぶりの式年遷宮の年を迎えた伊勢神宮の参拝客でにぎわう伊勢の「伊勢うどん」は、うどんはコシや、のどごしが命!と考える多くの日本人の先入観を覆す、ある意味、衝撃的な名物料理。何せ、コシなどという概念がないかのような、やわらかくふにゃふにゃの太麺に、たまり醤油ベースの濃厚な黒いつゆを絡めて食べるという、世にも意表をつく(笑)食べ物なのですから。

以前、伊勢に行ったときには、もうひとつの名物でである「てこね寿司」は普通に食べたものの、伊勢うどんの方は、そのあまりの異色ぶりにたじろいて、食べてもいないのに、「名物にうまいものなし」の典型じゃないの?などと勝手に想像して避けてしまった次第。でも今回の伊勢行きでは思い直して、おいしいと評判の店を選び、ついに実食してみることにしました。

訪れたのは、JR伊勢駅近くにある「山口屋」さん。刻みネギを乗せた伊勢うどんは1杯500円と、お試しにはちょうどいいボリュームです。で、さっそく1本の麺をスルスルと口に入れてみると…。

ん?やっぱりコシがない。でも待てよ。ふにゃふにゃといっても、かつてトラウマになった給食のソフト麺(年がバレますが…)とは違い、しっかりとかみ心地があって、小麦粉の風味もちゃんとする。これって、いわゆるうどんというより、すいとんに近いのでは?たまり醤油ベースのつゆも、色に似合わず、だしが効いていて塩辛いわけではないし。

と、伊勢うどんの歴史を調べるべくwikipediaを読むと、「江戸時代以前からこの地の農民が食べていた地味噌のたまりをつけたうどんを、食べやすく改良したものといわれる。もともと農民が自分たちの食事のために作っていたことから、できるだけ手間がかからず延ばす手間がいらない太い麺と、また安く済むネギだけの具といううどんが形作られたのではないかと考えられている」とあります。洗練された武家の料理ではなく、素朴な農民の料理が起源だったのですね。だから、すいとんっぽいのか。

そして、麺をやわらかくしたのは、お伊勢参りで長旅の疲れがたまった人でも消化が良くなるようにという考えから、という説もあるそうです。うーむ、なるほど…。

好き嫌いが分かれるうどんには変わりなさそうですが、理由がわかって何となくスッキリ。伊勢出身の人は伊勢うどんを故郷の味としてこよなく愛しているそうですから、うどんにまつわる先入観を捨ててもっと食べ慣れれば、おいしく感じるようになるのかもしれませんね。