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いかすみ汁|沖縄県

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新鮮ないかすみ汁を求めて、奥武島の漁港へ

琉球王朝時代に500年もの中国との交易の歴史を持つ沖縄では、「クスイムン」(薬もの=薬になる食べ物)という、中国の医食同源に相当する概念が発達していて、薬膳食がいろいろあります。

漢方では婦人病や貧血、肩こり、心臓の痛みなどによいとされ、また最近では血圧や血糖値、がんの抑制にも効果があるとわかったいか(アオリイカ)の墨と、かつおだしを使って作る「いかすみ汁(いか汁)」も、もともとはそんな料理のひとつです。

しかし、薬と名がついていても味がおいしいため、今では通常の食事としても食べられるようになり、お歯黒の状態で(笑)いかすみ汁をすするのが、うちなーんちゅ(沖縄県民)の楽しみのひとつになりました。

いかすみ汁は、那覇市内の居酒屋などでも食べられますが、新鮮さを求めるなら漁港で食べるのが一番!と考え、那覇に渡り、同じ沖縄本島の南部にある南城市・奥武島まで行ってみることにしました。

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那覇バスターミナルから路線バスで1時間弱。南城市の奥武島(沖縄には同名の島が複数あるので注意)は、沖縄の健康食品として名高い「もずく」の特産地としても有名なところです。バス停のある高台からの島の眺めは、ちょっとフランスのモン・サン=ミシェル風。高台からさとうきび畑と海をのぞむ道を15分ほど下って行くと、本土と島をつなぐ橋が見えてきます。奥武島の漁港は、橋を渡ったすぐのところにあります。

いかすみ汁が食べられるのは、まさに漁港の目の前にある「奥武島海産物食堂」さん。海辺の食堂らしい、ひなび加減がいい感じです。

もずく酢や刺身などが付いた「いか汁セット」は1300円。アオリイカのほか、豚肉とにんじん、苦菜がたっぷり入って、よいだしの出た、コクのあるいかすみ汁が旨い!聞くとこちらのお店では、新鮮なイカ墨をたっぷり使い、それぞれの具材に味がしみておいしくなるように、わざわざ一晩置いているのだそう。いかの身の柔らかさも特筆したいほどでした。

アオリイカは本土では高級品ですから、ぜいたくな限りです。

ちなみに、いかすみを食すのは、かつて有力な海洋国家だった琉球王国に、南蛮渡来として、ポルトガルの宣教師が伝えたという説もあるそうです。なるほど確かに、ポルトガルやスペイン、イタリアあたりの南欧には、いかすみのパエリアやリゾットに代表されるような、いかすみ料理がいろいろとありますね。

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さて、いかすみ汁を食べ終えた後は、一緒に出されたおかずのもずく酢のあまりのおいしさに、他のお店を訪ねて、もずく料理を食べ歩いてみたくなりました(笑)。食物繊維のフコイダンを多く含むもずくは、胃腸やお肌にいいともいわれていますし…。

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漁港周辺には、テイクアウトの天ぷら屋さんや、そば屋さんなどが点在しています。まずは、天ぷらを販売している中本鮮魚店さんへ。沖縄のきれいな海がすぐ目の前にあるものですから、ここでつい、海を見ながらもずくの天ぷらを食べてみたい!という衝動にかられます。

あとでネットを見たら、同じようなことをしてブログに写真をアップされている方がけっこうおられて、ひとりニヤリ。

おまけに、漁港にはねこがたくさん住みついていて、一匹二匹と、おこぼれにあずかろうと寄ってきたりして…。彼らにおすそ分けをしながら、海に向かって一緒に揚げたての天ぷらをぱくつく。これもまた、ねこ好きには至福のひとときでした。

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また、島と本島を結ぶ橋を渡って戻る道路脇には、もずくそばの店「くんなとぅ」さんがあります。帰りのバスの時間が限られているし、お腹もそろそろいっぱいだったのですが、「奥武島名物」とか「もずく食べ放題」なんて看板のうたい文句を見てしまうと、立ち寄らずにはいられなくなり(笑)、ガジュマルの木が茂るテラス席に入って、沖縄そばにもずくをたっぷり入れて食べてみました。

雰囲気も相まって、何ともおいしい!デザートには、もずくゼリー付きで、こちらも意外といけました。

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おいしくて体にもいい、いかすみ汁ともずく料理ざんまい。沖縄のいわゆる観光名所からは外れていますが、南洋の青い空と美しい海のもと、新鮮なうみんちゅ(海人=漁師)の恵みを味わう小旅行もいいものですよ。

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