外国人観光客でにぎわう飛騨高山の名物料理
交通の便が決していいとはいえないのに、昔ながらの日本の町並みを求めて、また世界遺産になった白川郷のゲートウェイとして外国人観光客も多い、岐阜県の飛騨高山。鎌倉や金沢、京都などと並ぶ海外からの日本ツアーの立ち寄り都市で、規模は小さいながらも立派な国際都市です。
郷土料理としては、海外からの観光客向けなのか、近年は飛騨牛が目立って有名ですが、昔ながらの素朴な朴葉味噌も名物料理として健在で、市内のあちこちお店でメニューに並んでいるのを見かけました。
いただいたのは、家庭的な雰囲気の観光旅館たかやまさん(高山ではこういった日本家屋の小さめの旅館に泊まるのが、雰囲気もよくおすすめです)。朝食のメニューが、まさに朴葉味噌でした。
朴葉味噌は、朴葉に乗せたしいたけと刻みねぎを乗せた味噌を炭火で焼いて、白いごはんに混ぜて食べます。朝からもりもりおいしくごはんが食べられて、元気が出ますね。濃い味付けは、山岳地帯ならではでしょうか。飛騨では地酒も、料理に合せてしっかりした味でした。
朴葉味噌は、市内のおみやげものやさんなどでもセットになって売られています。しかし、気づいてしまったのですが、地元のスーパーマーケットで売られている朴葉味噌の3倍近い価格…。観光地の悪しき現状でしょうか。しかし、そういったデメリットを差し引いても、高山は人々も町並みも魅力的なところですので、一度はぜひ旅なさってみてください。