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越前おろしそば|福井県越前市・武生

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昭和天皇がお気に召され、全国に広まったそば

越前おろしそばは、そばに大根おろしを添えて、だしや削り節を加えただけのシンプルな食べ物。室町時代中期の文明3年(1471年)、武将・朝倉孝景が災害時の飢饉や戦時などに備えた保存食としてそばの栽培を奨励し、その後、江戸時代に府中(現在の武生)の城主になった本多富正が、現在のような大根おろしを添えたそばを作らせたことが発祥といわれています。

というわけで、越前おろしそばの故郷・福井県越前市の武生(たけふ)に行ってきました。武生は、今でこそJR北陸本線沿いの小さな町ですが、古くは紫式部が若い頃に過ごしたという万葉集ゆかりの地であり、本多富正の菩提寺である龍泉寺も、ここ武生にあります。そして、界隈には越前おろしそばのお店がちらほらと…。

向ったのは、いくつかの越前そばの名店の中から、そのこだわりで地元でも定評のある「そば蔵 谷川」さん。JR武生駅から徒歩25分ほど(駅前にレンタサイクルもあります)、お昼過ぎ、古い家屋が並ぶ静かで落ち着いた武生の町をぶらぶら歩きながら、立派な一軒家に隣接する蔵を改造したお店にたどり着きました。

そして、お目当ての越前おろしそば650円を注文。「福井県丸岡産の玄そばを1年分低温貯蔵して、1日分を石臼で自家製粉し、つなぎを加えずに手打ちしている」というそばは、聞いていた通りシンプルながらも、太くしっかりとして風味がよく、「ああ、これが本来のそばの味なんだ」と、生命力あふれるその醍醐味をじっくりとかみしめ、堪能させていただきました。

ただ、ちょっとしまった!と思ったのは、こんもりと盛られた大根おろしが想像以上に辛かったこと。覚悟を決めていないと脳天を直撃します(笑)。福井産の辛味大根は、練馬や三浦のような東京の大根とは違う辛みが持ち味だということを、うかつにもチェックし忘れていました。刻んでサラダに…といった”ヤワな”大根ではないのです。大根の辛みを和らげてくれそうなとろろも付ければよかったと後悔したのも、後の祭り。

というわけで、本場の越前おろしそばを食べ慣れていない方は、大根おろしに加えてとろろ付きのそばを注文したり、大根おろしの量を加減して食べることをおすすめいたします。

ところで、越前おろしそばは、昭和22年に昭和天皇が福井に来られた際に召し上がり、おかわりをされ、その後も「あの越前のそば」と折にふれて話をされるほど大いに気に入られたことがきっかけで、全国的に知れ渡るようになったとか。地元の方も越前そばには大変な誇りを持っておられるようで、福井県では「使用するそばは、福井県内産で福井県内品種(在来種)を年間通じ100%使用」「そばに占めるそば粉の割合が70%以上」といった基準をクリアする「おいしい福井県産そば使用店」認定制度を設けています。

また、福井県下のすべての製粉業者が石臼挽きを採用しているという、力の入れよう。そばも大根も健康食ですし、旅行者でも安心して品質の高いおいしい越前そばを見つけられそうですね。

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