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備前ばらずし|岡山県・備前地方

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具材たっぷりの華やかな祭りずし

かつて備前・備中・美作の3つの国に分かれていた岡山県。海の幸、山の幸と具材もたっぷりの華やかな備前ばらずし(祭りずし)は、現在の岡山市を中心にした備前地方を代表する郷土料理のひとつです。

あれれ、でも読売テレビの「秘密のケンミンSHOW」などでは「岡山は全国でもトップクラスで倹約家の多い県(つまり、ケチってこと?)」などと評されていたような…。なぜそんな矛盾するような豪華なおすしが名物なのだろうと、謎に思っておりました。

岡山県に倹約家が多いのは、その昔、備前岡山藩藩主の池田光政が、庶民に質素倹約を奨励してぜいたくを禁じていた名残だ、という説があります。光政は食事に関しても、汁物以外に副食を一品に制限する「一汁一菜令」を布告。「じゃあ、いろんな具材をひと皿にミックスしても一品は一品だ」という屁理屈がまかり通ったのかどうかはわかりませんが(笑)、どうやらこれが、備前ばらずしの起源になったらしい。

当時の庶民は、お上に文句をいわれないよう、カモフラージュにお皿をひっくり返してごはんの中に具を埋めたという知能犯ぶりを発揮。で、近年では、光政の命日である6月27日が皮肉にも「ちらしずしの日」に制定されてしまったというオチまであるそうで…(もっとも、記念日を申請したのは広島の会社らしいですが)。うーん、やるなあ。一筋縄ではいかないぞ、岡山。

ちなみに海外で、倹約家の代表格のようにいわれているのは、オランダ。なにせ「Go Dutch(割り勘で)」と、かつて植民地争いで戦ったイギリスで慣用句にされてしまったくらいですから…。ただし、オランダは食べ物も質素そのもの(昔は特に)。それは、オランダの倹約はプロテスタントのカルヴァン派の影響という宗教の信仰からきたものなので、岡山のようにお上の命令で倹約を押し付けられたのとはわけが違うからかもしれません。

と、それはともかく、全国各地にあるばらずし(ちらしずし)の中でも、飛びぬけて見目うるわしく具もゴージャズな備前ばらずしを求めて、いざ岡山へ。訪ねたのは、JR岡山駅ビル内にある創業明治45年の老舗「吾妻寿司」さんです。

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具は、えびや錦糸たまご、れんこん、しいたけのほか、岡山名物のママカリやサワラも。具材それぞれに下味がついていて、何気に大変手間のかかる料理ではないかと思います。これで1人前1575円。フォトジェニックな美しさもさることながら、中身も値段以上にぜいたくな一品です。お持ち帰り用の箱入りも売られていましたが、こちらは早々と完売になっていました。

なお岡山市内にはもう一軒、備前ばらずしの名店「福寿司」さんがあり、お話をうかがいたかったのですが、あいにくの定休日。こちらも別の機会に訪れてみたいお店と思っています。

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