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インドのデリー、カジュラホ旅行記(1999年)

インドのイメージ
あの三蔵法師も目指した天竺=インド。インドの歴史の英知に、私は感嘆せずにはいられません。たった5日間という短い期間でしたが、高級、庶民派の両方を取り混ぜて、インドの素晴らしさを体験してきました。

プロローグ スケジュール、インドの国内線など

タージマハール

香港経由でインドに行ってきましたので報告します。私にとっては約5年ぶり。2度目のインドになります。航空券は、ユナイテッド航空(UA)の無料航空券を使用しました。ビジネスクラスです(エコノミーは予約が入りませんでした)。

スケジュール (1999年3月)
3/20 UA801 NRT-HKG
3/21 UA001 HKG-DEL
3/24 陸路(鉄道&タクシー) DEL-KHJ
3/26 9W KHJ-VNS-DEL
3/27 UA002 DEL-HKG
   UA800 HKG-NRT

タージ・マハール(アグラ)。インドとくればまず、これでしょう。本当に美しい建物です(今回は行きませんでしたが。~これは同時期に旅行してい人からもらった写真)。

ちなみに、UAの香港-デリー便は、99年4月をもって廃止されてしまいました。UAのアジア圏内マイルで利用でき、香港にも1泊できる魅力的なルートだっただけに残念でした。

スケジュールの中にある「9W」というのは、インドの国内線「ジェット・エアウェイズ」の2レター・コードです。デリーに到着してから旅行代理店で予約しました。93年に創立した新興の会社だそうです。「9W」なんてあやしい2レター・コードで大丈夫かなあと思っていましたが、実際はかなりまともな(というか、素晴らしい)航空会社でした。

インドの国内線といえば、インディアン・エアラインズ(IC)という会社が最大手で知られていますが、機体が古く、サービスもあまりよくないとか。実際に、空港に停泊していたICの機体を見ると古いエアバスが目立ち、ちょっとぞっとしました(ちなみに国内線の空港では、サハラ航空など聞いたことのないインドの航空会社を見かけました)。

信頼筋によると、ジェット・エアウェイズは、インドで今もっとも人気のある航空会社だそうです。たしかに機体が新しく(ボーイング737)、サービスがよく(1時間かそこらのフライトでもランチが出た)、機内食もおいしく(機内でフランス人(たぶん)のおじさんが「パーフェクト・ランチ」と誉めていた)、そしてフライトもオンタイム。アテンダントのスーツの制服やマイレージ・システムの導入(ノースウエスト-KLMオランダ航空のワールド・パークスと提携)などインドらしくない欧米風なスタイルも、こと飛行機においては安心できますね。ジェット・エアウェイズは日本にもオフィスがあるようです(インド政府観光局に資料あり)。

ところで、今回かかった旅費は、香港と合わせてトータルでざっと5万円くらいでした。けっこう食事代にお金を使ったつもりでしたが、インドの物価が安かったこと、ホテル代にお金をかけなかったこと、そして航空券が無料だったことが安く済ませられた理由でしょうか。

実録・深夜のデリー空港 インドの玄関口には詐欺師がいっぱい

ユナイテッド航空の香港発のデリー便は、深夜12時にデリーに到着します。「深夜のデリーの空港はこわいよぉ」、「プリペイド(前払い)タクシーに乗った日本人の学生が運転手に殺されたってね」、「女一人で空港の外に出るなんて、狼の群れに羊が飛び込んでいくようなものヨ」。旅行前からいろいろと恐ろしい話を聞かされ、とても憂鬱な気分でした。しかし幸いにも某MLで一緒のあるご一家と同じフライトであることが事前にわかり、街までご一緒していただけることになって、がぜん心強くなったのでした(何とこのご一家は小さなお子さん連れでした(^^;)。

案の定、日本からの旅行者にとって深夜のデリー空港(インディラ・ガンジー空港)は、かなりショッキングに思えました。空港の建物の中はひとまず安全なのですが、一歩外に出ると、真夜中だというのにそこには狼ならぬインド人の群れが。。。防犯用の金網の外に、暑苦しい顔のオヤジが鈴なりで張りついている姿を想像してみてください(^^;)。そこに裸電球が照らされ、この世のものとは思えない異様な雰囲気です(^^;;)。こんな雰囲気の中に外国人女性が一人で飛び込んで行くのは、無謀といわず何といおうか…。堅実な旅行者は、仲間を見つけて朝まで空港で過ごしているようです(デリーの空港は24時間オープンしています)。

さて、短い期間で旅しようとしている私たちは空港で朝まで過ごすのははきついので、街へ移動することにしました。それで、プリペイド・タクシーを使うことにしたのですが、さっそく怪しい詐欺師が。。。空港内にあるカウンターでお金を払って外に出ると、まず我々と同じ紙を持った男がさっと近づいてきました。そして「こっちだ」とタクシーまで誘導しようとします。でもその男の紙をとりあげると、やはりいんちき。同じ紙には別の人の名前が書いてありました。油断もすきもありゃしない。

ちなみに、空港にはプリペイド・タクシーのカウンターが複数あり、値段も若干違うようです。あちこちで値段を確かめた方がよいです(といっても、信頼度はどこも似たりよったりか)。

そしてどうにか本物のタクシーに乗ったのですが、今度は「この車のオーナーだ」と名乗るまたまた怪しい男が勝手に助手席に乗り込んできました。そして「どのホテルに行くんだ」と聞いてきます。これはインドによくある詐欺で、こっちがホテルの名を告げると、「そのホテルは満室だ。俺がいいホテルに連れていってやる」などと騙す手口です。しかしこちらが「インター・コンチネンタル」と答えると、その詐欺師は何も言い返せないのでした(高級ホテルは予約がちゃんとしているのはわかっているのでしょう)。そして我々の「We don’t need you. Please get out here(おまえ要らない、降りろ)」攻撃で、しつこかった相手もすごすごと助手席から退散していきました。

で、いろいろあって無事にホテルに到着し、やっと眠りについたのですが、朝方にけたたましい電話のベルで起こされました。今度は電話攻撃です。「空港の政府観光局で紹介されました。インドの観光はいかがですか」などと流暢な日本語で話す相手。どうしてこの部屋に日本人が泊まっているのを知っているかというと、どうも空港のプリペイドのカウンターが情報を横流ししているらしいのです(そういえば、申し込み用紙に行き先のホテル名を書く欄があった)。もちろん断りました。きっと高い料金に決まっているから。

まあ、何とか空港という玄関口で金づるをつかまえようってことなんでしょうが、いやはやです。あとで知り合った人から聞いた話だと、空港で一度詐欺に捕まると、後々カモになることが多いようです。みなさまご用心。

でも逆にいえば、悪名高いインドも、玄関口での詐欺をクリアしたら、その後は意外と安全なのではないでしょうか?

アルカ・ホテルのレストラン「ヴェガ」

コンノート・プレイスのインターコンチネンタル・ホテルは、UAの半額券を使うととてもお得だと思いましたが、それでも1泊US$100以上は1人ではちょっとつらい。なので初日は、同じコンノート・プレスにあるアルカ・ホテル(Alka Hotel)というところに宿泊しました。ここはインドの役人がよく使うホテルだそうで、シングル1980Rps(税込で約6000円)。ビジネスホテル風ですが、フロントは親切で、セキュリティもしっかりしていて安心できます。「地球の歩き方」にも掲載されています。

アルカ・ホテルの客室。窓なし、鏡張りな部屋に驚いた。かなりひなびた雰囲気だが、清潔で安全。もちろんバス、トイレ、エアコンつきである。これでも、インドでは中級クラスのホテル。深夜に到着した時に1泊するだけなら許せる。

アルカ・ホテルは、小さなホテルの割にレストランが5、6軒も入っていて、グルメな人にはぴったりの宿かもしれません。欧米系のホテルの中にある外国人向け高級レストランとはまた違った、ローカルなインド理が楽しめます。

中でも1Fにあるベジタリアン・レストランの「ヴェガ・レストラン(Vega Restaurant)」は、おいしくて、値段も手頃です。名前の通り、ベジタリアン向けのレストランですが、ミルク類やチーズは出ました。ひなびた中にもきらびやかなダイニングルームは、インドでは高級レストランの部類なのでしょうが、おかわり自由のデラックス・ターリー(定食。インド人はデラックスという言葉が好き?)が、600円程度でした。これは感激!また、「クルフィ」という、ターメリックの入ったクリーミーなアイスクリームも絶品でした。

ちなみにこのデラックス・ターリーの内容は、トマトスープ(揚げパン入り)、カレー(グリーンピース、ほうれん草、チーズ&トマト、豆の4種)、サラダ、クラッカー、<バナナとりんごのスパイス和え(正式名わからず)、揚げパン入りヨーグルトプーリ(揚げパン。グリーンと白の2種)、ナン(野菜入り)、ライス(グリーンピース入りと白米)、牛乳&タピオカ(デザート)、クルフィ(デザート)。品数は何と16種類。そういえば、何かの本でこのレストランのことが紹介されていましたが、その著者もこのレストランのことをべたぼめしていた覚えがあります。世界最高の健康大国?インドならではのヘルシーなレストランであります。

ターリー(インドの定食)あれこれ


これが、ヴェガ・レストランのデラックス・ターリー。お皿は直径40センチほど。量も味も最高!195ルピー(約600円)。並の?ターリー。町の食堂で。味はまあまあ。40ルピー(約120円)かそこら。

観光地の食堂で。給食のようなお皿のターリー。味はイマイチ。これも40ルピー前後。

ところで、デリーのインターコンチネンタル・ホテルの中にあるインド料理レストラン「バルチ(Balch)」にも食べに行きました。ラッシー80ルピー、魚のタンドリ350ルピー、野菜のビリアニ(チャーハン)220ルピー、ラム・カレー330ルピーなど、値段はインドではかなり高い部類でしたが、香りの高い香辛料を使っていた料理はおいしかったです。こちらは複数で食べに行きましたが、1人だったら,前出の「ヴェガ・レストラン」の方がおすすめです。

アーユルヴェーダのオイル・マッサージ体験

インドといえば、アーユルヴェーダ(インドの伝承医学)に興味を持っていました。薬効のあるハーブやスパイスを料理に用いたり(これがいわゆるカレー)、こういった植物とオイルを混ぜて全身をマッサージしたり…。アーユルヴェーダのオイル・マッサージは南インドのケララ州が本場だそうですが、ここデリーにもアーユルヴェーダの診療所がいくつかあり、オイル・マッサージを受けられます。

私は、外国人客が比較的多い診療所の一つ、「アーユルヴェーダ・ケンドラ(Ayulveda Kendara)」に行ってみました。実はここは、前回のインド旅行の時にも行ったところです。まず電話で予約を取り、診療所ではまず医師から簡単な問診を受けます。そして症状によってオイルに入れるハーブのブレンドが決められます。次に小部屋に案内され、ベッドの上に裸で寝かされ、2人の助手(もちろん女性です)によってマッサージが始まります。コンロの上で適度に温められたオイルを全身のリンパ腺に沿って(そして頭や耳も!)、2人がタイミングよくなじませていきます。

ハーブのにおいと温かいオイルの感触がとても気持ちよく、約1時間のマッサージが終った後は、旅の疲れも吹き飛ぶような気分でした。値段は700ルピー(約2100円)。もっと時間をかけたコース(中には何日間コースというのも)もありますが、旅行者にはこれくらいが妥当でしょう。ここは外国人が行くところなので高いのかもしれません。診療所の情報は、現地の観光局で仕入れることができます。

パハール・ガンジ カルチャーショッキングなインド庶民の街

パハール・ガンジ(メイン・バザール)は、ニューデリー駅前にある商店街。バンコクのカオサン通りのように外国人バックパッカー向けの安宿がたくさん集まっているところです。政府観光局で、治安に問題なくおすすめできるといわれたので、翌日ここにホテルを移動しました。

宿泊したのは、事前におすすめと聞いていたHotel New Kingというところ。パハール・ガンジの中心の近くです。入り口は質素だけれど、部屋はまだできたてで、家具もベッドも新しくて快適。ホットシャワー付きで、バザールやモスクや新市街を見渡せる眺めのよい部屋でした。東向きの部屋は朝日を眺められ、おすすめです。これで1泊160Rps(約500円)という安さでした。

パハール・ガンジはデリーで唯一商店に競争原理が働いているところだそうで、物価は安いし、物は豊富だし、旅行代理店や両替所など、旅行者に便利な設備も整っています。コンノートプレイスのようにうさんくさいインド人も、うわさに聞くほど見かけませんでした。駅に近く、旅行者同志の情報交換ができるのも貴重です。しかしその一方で、ここはカオサン通りのように外国人だけが集まる場所ではなく、インドの庶民もたくさん買い物にきています。なので、通りには野良牛(!)が寝そべっていたり、その”落とし物”のかたまりが落ちていたりと、カルチャーショッキングな(?)シーンもちょくちょく見かけられました。

まぁ、旅行者にとっては便利でかつ、インドらしさも体験できるよい立地条件なのかもしれません。

混雑

パハール・ガンジからほど近いオールドデリーの街角。たぶん、史上最悪の交通渋滞(^^;)。人、人、人、そしてバイク、車の洪水。実はここは十字路で、荷物を運搬する人々は、道路が流れるのを、炎天下の中ひたすら待っているのだった。しかし私の見ていた1時間かそこらの間、1寸も動いた様子がなかった。おそるべき忍耐力!しかし最後はどうなるのだろう?

インドの映画館 やっぱり歌あり、踊りあり、アクションあり

インド映画
インドの娯楽とくれば映画。インドで映画といえば、インド映画なのだそうです。欧米の映画もあるにはあるけれど、本数、規模において及ばないのだとか。これもインドのすごいところですね。

左の写真は、コンノート・プレイス付近の映画館「Golcha」。最新作を上映する、地元の観光局のおすすめです(映画のタイトルは忘れてしまいました)。ヒーロー、ヒロインがやたらに額に手を当てている?

今回観た映画は、お約束の歌、踊り、アクションはありましたが、洋印(?)折衷の支離滅裂な作品で、終了前に出てきてしまいました。印象に残ったのは、ヒロインの美しさだけ。やっぱり年間300本も映画を作っていれば、粗製濫造になるのでしょう。「ムトゥ 踊るマハラジャ」がいかに出来のよい映画かがわかりました。

座席は、庶民用の「ストール」席と、上流階級用の「バルコニー」席(イギリスの劇場の流儀を持ちこんだ名称)。全席指定席で、値段に格差がありますが、バルコニー席で70ルピー(約210円)程度です。安全を考えてバルコニー席で見ましたが、上映中でも携帯電話で話しているインド人がけっこういて、ちょっと驚きました。

場内はほとんど満席。照明は裸電球。また上映前と休憩時間にCMが入るのですが、これが何とスライド(もちろん手動)なのでした。そして、観客の歓声! 映画の出来はともかく、ひと昔前の香港の映画館みたいで、なんだかいい雰囲気でした。なお、切符売り場の回りにナンパ男がうろうろしていました。

反省点、これからインド旅行する人へアドバイスなど

一人旅だったせいもあって、かなり用心して行動しました。なので必要以上に疑り深くなって、現地の人との交流があまり楽しめませんでした。「どうぜぼったくりでしょ」と思って冷たくあしらったら、実はいい人だったり…。何か自分があさましく思えて、しばしば自己嫌悪におそわれました。もうちょっと気持ちに余裕ができていい人と悪い人を見極められるようになれればなあ…。

日本語が通じ、日本人も駐在している「信頼できる」デリーの旅行代理店で鉄道と飛行機の予約をお願いしました。手数料70ルピーで、両方のチケットをそこでピックアップできるので便利なのですが、鉄道の出発日が1日間違っていて結局、買い直すはめに。しかも、飛行機のスケジュールについて勉強不足(ないといっていたフライトが実はあった)。前者に関しては日付をよく確認しなかった私もばかですが、こんなものなんでしょうか。ちなみに、パハールガンジのAjai Guest Houseの1階にあるShigeta Travelという店です。

日本語で話しかけてくるインド人がたくさんいてうんざりしました。でも、知人のアドバイスにしたがってパンジャビドレスで外出するようになってから、話しかけられる確率がぐっと少なくなったと思います。少なくとも、後ろ姿はインド女性に見えますので。パンジャビドレスはドレスとたっぷりしたズボンを組み合わせたもので、サリーよりもずっと簡単に着られ、動きやすいので便利です。

主要な都市に必ずある政府観光局は、旅行者の強い味方だと思いました。まず観光局に直行して情報を仕入れがてら担当者の名刺をもらっておくとよいでしょう。「何かトラブルがあったら私にいいなさい」といってくれますし、実際に問題が起きたら詐欺の当事者を呼び出して最善の策をとってくれるようです。ちなみにカジュラホの観光局では、「日本語で話しかけてくるやつは、まず悪いやつと思っていい」とのことでした(カジュラホはカーマスートラ像の寺院などの世界遺産のある小さな田舎町ですが、あちこちで日本語で声をかけられました。こやつらもほとんど詐欺師)。


インドの警察官。顔見知りになって護ってもらおう。

「地球の歩き方」インド編にはトラブルの実例がかなり掲載されていますが、その一方で、現地で詐欺といわれる店をおすすめとして載せているという話を何度も聞きました。要注意です。一番信頼できるガイドブックは、「ロンリー・プラネット」だと思います。

インドで女性一人旅は目立つので、できるだけ一緒に行動する仲間を見つけるようにしました。旅のお供で一番たのもしいと思ったのは欧米人バックパッカーでした(ヒッピーみたいな長旅風の人は別ですが)。カジュラホまでの旅を、たまたま同じ列車に乗っていたフランス人の男の子2人と同行させてもらいましたが、彼らの金銭感覚がしっかりしているのがすばらしいと思いました。反対に日本人(特に学生)の多くは金離れがよすぎるのか、いいようにカモにされているという話をよく現地の人から聞きました。

カジュラホ写真展


野生の牛たち。何千年前から変わらないであろう風景。レンタサイクル(1日10ルピー)で郊外まで行ける。


インドにも滝はある。いん石が落ちた後が湖になったという壮大な話も。カジュラホからのツアー代300ルピー〔約900円)。

カジュラホといえばこれ、カーマスートラのレリーフ。灼熱の太陽の下、おおらかな性。

毎夜行われる野外ステージ。伝統的なダンス、音楽などが延々と登場する。入場料100ルピー(約300円)。

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郷土料理を訪ねる旅