ソパ・パラグアージャ|パラグアイ料理

ソパ・パラグアージャ


いつもは地味な感じだけれど、サッカー・ ワールドカップの開催年には常連出場国として、名前をよく耳にする国パラグアイ(2010年の南アフリカ大会では、ベスト16で何と日本代表と対決し、日本がPK戦で惜敗してしまいました。パラグアイは、サッカー強国のブラジルとアルゼンチンに囲まれている国なのです)。

ソパ・パラグアージャは、そんなパラグアイの国民食ともいわれる名物料理のひとつです。

"ソパ"はスペイン語でスープの意味ですが、実際はケーキのような料理。ソパ・パラグアージャはもともと、とうもろこしの粉と牛乳、卵、チーズを材料にしてスープを作ろうとしたら、なぜかおいしいコーンケーキができてしまった偶然の産物なのだそう。 とうもろこし粉のもったりした味わいが南米らしく、食事のほかおやつにもなります。


■材料 (4人分)
とうもろこしの粉 100g
コーン 100g
(缶詰または冷凍。最初からクリーム状のコーンでもいいのですが、ホールのものを少しとうもろこしの粒が残る程度におさえてフードプロセッサにかけると、あとでコーンの食感が楽しめておすすめです。また夏の季節などには生のとうもろこしでも。
たまねぎ 中1個 (みじん切り)
たまご 2個
パルメジャーノ・レッジャーノ(パルメザン)チーズ 50g 
~もしくは、モッツァレラなどピザトッピング等用に細切りされたチーズ150g

(パラグアイのチーズに近いのは後者ですが、塩味の強い前者の方が味にしまりが出ておすすめ)
バター 25g
(室温で溶かしておく。そのうち5gはたまねぎを炒めるのに使用)
牛乳 1/4カップ
塩 適量
(小さじ1以上。チーズの塩味とのかね合いでお好みの味付けを)
パセリ、またはイタリアンパセリ 少々 (飾り用)

■用意するもの
フライパン、ボウル、
型(耐熱皿)、オーブン(余熱しておく)、クッキングシート(または油)

■作り方
1.フライパンを用意して、バターを入れ、たまねぎをしんなりするまで炒める。

2.ボウルにたまごを割り入れ、1のたまねぎ、チーズ、コーン、バター、塩を入れて混ぜ、さらにとうもろこしの粉を牛乳とともに少しずつ、ダマにならないように加えて全体を混ぜる。

3.型の中にクッキングシートを敷いて(または油を塗って)、2の生地を流し込む。トントンと叩いて生地を均一にする。

4. 3をオーブンに入れ、200度のオーブンで30分~1時間程焼いて、焼きあがったら人数分にカットする。

5.お皿に盛り、パセリを飾ってできあがり。


ソパ・パラグアージャ※焼き加減は、オーブンのタイプにより途中で様子を見てください。またレシピには30分~1時間と幅を置いて記してありますが、お好みの焼き色でおいしく食べられます。ちなみに、トップ写真はガスオーブンで45分焼いたもの。また右写真上は時間をかけて焼いたもの、下は30分ほど軽く焼いたものです(パラグアイのレシピでは1時間とされています)。

※先に申し上げた通り、ソパ・パラグアージャは汁気のないコーンケーキなので、単独で食べるとのどが渇きます(笑)。それにチーズにバター、牛乳と、南米らしく?材料に乳製品がてんこ盛りでカロリーも高い…。というわけで、脂を流しながらよりパラグアイらしさを楽しむためにも、パラグアイのほか近隣の南米諸国でポピュラーなマテ茶がおすすめです。

下写真は、サッカー・パラグアイ代表の名GKだったホセ・ルイス・チラベルト元選手が宣伝していたパラグアイ産アバレのマテ茶。右側の壺のようなものは、本式にマテ茶を飲むためのポンピージャというコップと、専用ストロー。パッケージにある「テレレ」とは、パラグアイの先住民グァラニ族スタイルの冷やしたマテ茶の飲み方です。

アバレ・チラベルト

ちなみに、南米には大平原のパンパなど野菜の少ない地域も多く、そんな中でマテ茶はビタミンとミネラルが非常に豊富なため「飲むサラダ」とも呼ばれて、昔から現地の人々に重宝されてきました。南米の人々が肉や乳製品ばかり食べているのに成人病が少ないのはマテ茶を飲んでいるからだ、という説があります。いわば南アフリカのルイボスティーのような、健康茶の一種。肉・乳製品+マテ茶が、パラグアイのサッカーが強い理由かもしれませんね(もちろん、チラベルト元選手もマテ茶の愛飲者だそう)。

愛飲者といえば、隣国アルゼンチン出身で医者でもあった革命家、かのチェ・ゲバラもマテ茶が好物でした(彼はお酒をまったく飲まず、マテ茶ばかり飲んでいたのです。若き日のゲバラを描いた映画「モーター・サイクル・ダイアリーズ」にも、彼がポンピージャでマテ茶を飲むシーンが出てきます。以上余談)。日本のお茶のように、緑色(ほんのうす緑)のマテ茶と、茶色いマテ茶があり、ほんのりと干し草のような味わいで、クセも少なく、飲むとほわ~っとして何とも落ち着く感じ。味に慣れると、常飲する人の気持ちがわかるかもしれません。

→その他のパラグアイ料理のレシピは
「世界料理マップ パラグアイ料理」のレシピ・リンクをご覧ください。

マテ茶の購入は、「マテ茶 販売」などでネット検索してみてください。

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