ホカホカと温まる魚介のクリームスープ
フェロー諸島は、北大西洋のスコットランドとノルウェー西海岸、アイスランドの間にあるデンマークの自治領の諸島。18の島から構成され、面積1,400㎢、人口50,000人足らずと小規模ながらも、お祭りの際のチェーンダンスなど、古いバイキングの文化を残す独特な文化を持っています。
フェロー諸島は国連には加盟していませんが、FIFA(国際サッカー連盟)に単独で加盟するなど、デンマークからの独立機運がある地域でもあります。
アイスランドと似通った食文化
フェロー諸島の食文化は、近くのアイスランドと似通った部分があり、タラやサバ、ロブスター、タラバガニなどの魚介類のほか、クジラや羊の燻製肉、またパフィン(ニシツノメドリ)を食べる習慣も。
地元料理を紹介するフェロー諸島の切手(2005)。上は冬の食べ物として魚介スープのほか羊の頭や鯨の干物、スケルピクヨット(skerpikjøt)と呼ばれる羊の干物などが、また下は夏の食べ物としてタラの頭やルバーブ、パフィンの詰め物などが描かれている。
こちらで紹介するのは、フェロー諸島第2の都市クラクスビークの名を冠したクリーミーな魚介スープ。アイスランドの首都レイキャビクでも類似のビスク風スープが名物ですが、お互いにインスパイアされて近年、作られたものかもしれません。
ちなみにクラクスビークは、同じ捕鯨の町として和歌山県太地町と姉妹都市提携しています。
いずれにしても、カレー粉やフルーツジュースなど意外なかくし味を使って体がホカホカと温まる、北国らしい料理です。
スッペ・フラ・クラクスビーク Suppe fra Klaksvik レシピ
【材料】
4人分
・えび、かに 合わせて400~500g 魚でもよい。かには殻から身を外しておく。
・玉ねぎ 小1個 みじん切り
・にんにく 1かけ みじん切り
・カットトマト(缶詰) 100g
・フルーツジュース 50ml フルーツ入りの野菜ジュースでもよい。
・魚ブイヨンの素(フュメ・ド・ポワソン) 大さじ1
・水 1.5リットル
・牛乳 100ml
・生クリーム 50ml
・カレー粉 大さじ1
・パプリカ粉 小さじ1
・オリーブオイル 大さじ2
・塩 小さじ1
・乾燥パセリ 少々
・えび、かに 合わせて400~500g 魚でもよい。かには殻から身を外しておく。
・玉ねぎ 小1個 みじん切り
・にんにく 1かけ みじん切り
・カットトマト(缶詰) 100g
・フルーツジュース 50ml フルーツ入りの野菜ジュースでもよい。
・魚ブイヨンの素(フュメ・ド・ポワソン) 大さじ1
・水 1.5リットル
・牛乳 100ml
・生クリーム 50ml
・カレー粉 大さじ1
・パプリカ粉 小さじ1
・オリーブオイル 大さじ2
・塩 小さじ1
・乾燥パセリ 少々
【作り方】
1.鍋にオリーブオイルをひき、カレー粉とパプリカ粉を混ぜながら溶く。
2.1に玉ねぎとにんにくを入れて炒める。
3.2にカットトマト、水と魚ブイヨンの素、フルーツジュース、牛乳、生クリームを加えて混ぜ、沸騰させる。
4.3にかに、えびを加えて火を通し、塩で味付ける。
5.4をスープ皿に盛り、乾燥パセリを飾る。