南アフリカの料理
南アフリカ共和国 Republic of South Africa | アフリカ →この国の料理のレシピ・リンク集|世界料理マップについて
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アフリカとヨーロッパ、アジアの文化がミックス
2010年にアフリカ大陸で初めてのサッカーのワールドカップが開催された南アフリカ。その南アフリカ料理の源は、ケープタウン周辺のケープ地方です。そこには、東洋と西洋、そしてアフリカの大地がもたらした、さまざまな伝統と食文化を垣間見ることができます。↓クリックすると詳細な グーグルマップが見られます。 |
南アフリカ |
南アフリカ観光局によると、南アフリカの料理はざっと以下のような料理があるそうです(少しわかりやすく加筆してあります)。
■南アフリカのローカル料理
ボボティー、ブルボス(ボーア風=農民風ソーセージ)、ポットジェコ(開拓者時代の鍋料理)、ポイキーコース(ダッチオーブンによる煮込み料理)など。
■アフリカーナー料理
アフリカーンスと呼ばれる、プロテスタントをはじめ宗教的な理由等でオランダ、フランス、ドイツから開拓者としてやってきた人々の料理。インドネシア(当時オランダの植民地だった)出身の使用人が料理を担当したことで、コリアンダーやクミン、ターメリック、シナモンなどのスパイスを使う。ちなみに現在の南アフリカはイギリス植民地時代を経てイギリス連邦の国だが、オランダ語をもとにしたアフリカーンス語は、英語とともに現在も南アフリカで使われている。
■ケープ・マレー料理
オールド・ケープ・デニングブレイス(ベイリーフ、タマリンド、レモン汁などで肉を煮込んだシチュー)、ドライフルーツと鹿肉のシチューなど、インドネシア~マレー系の料理。
■インド系南アフリカ料理
南アフリカがイギリス領だった時代に、インドから連れてこられた人々が伝えた料理。ブリヤニ、タンドリ、コルマ、サンバルなど。ちなみに、東海岸の町ダーバンは住民の大多数がインド人であり、かつて四角いパンをくり抜いてカレーを入れて食べるトマト味の多いダーバンカレーが名物。
■ポルトガル系南アフリカ料理
南アフリカ最南端の"喜望峰"を発見したのは、ポルトガル人。だから、南アフリカには、今でもポルトガル系の住民が多い。彼らが南アをはじめ、アンゴラ、モザンビークに上陸して先住民から学んだ、"ペリペリソース"(日本にも輸入されている)を使った辛い料理が特徴。中でもNando'sというメーカーがチェーン店展開もしているペリペリチキンがよく知られている(これはポルトガルの植民地だったマカオにも渡って、マカオではアフリカンチキンという名前で親しまれている)。
■南アフリカのバーベキュー"ブラーイ"
南アフリカの開拓者たちから受け継がれた、伝統的な野外バーベキュー。ブラーイの定番は肉のほか、
■シーフード
エビやイカのほか、キングクリップ、スヌークなど地元の魚も。
■北・南アフリカの特別料理
トライプ、モロンゴ、パップ、チャカラカ、ボレウォーズ・ロールなどなど、アフリカ全土の料理も食べられている。
■ゲームミール
ワニ、スプリングボック、ダチョウなど、野生動物の肉を使った料理。ダチョウの肉は干しアンズなどと一緒に串刺ししてブラーイで食べることも多い。
中でも、もっとも影響を受けているのは、労働者として渡ってきた、インドネシア~マレー系の人々の料理。ヨーロッパ系の移民の農場で、男は農作業に従事し、台所を任された女たちはそれまでの料理法に生まれ育ったマレーの特徴ある香辛料をふんだんに取り入れました。
こうして香辛料を調味料として使うことが広まり、郷土料理の一部として次第に定着していったのだそうです。そんな経緯を経て、今や南アフリカの国民食のひとつなった料理に、スパイシーな南アフリカ風のミートローフボボティー(レシピ)があります。
労働者として移民したマレーやインド系のほか、数々の部族を擁するアフリカ原住民、ポルトガル、オランダ、イギリスなどのヨーロッパ系(アフリカーナーと呼ばれる)と、多民族国家・南アフリカは、食文化も多彩です。サモサなどのインド料理、チキンなどの肉や、魚料理、シカのシチューやダチョウ肉の煮込みといったゲームミール、そして、イモムシやシロアリの料理もあります。
そして、南アフリカといえば良質なワインの生産地として世界的に有名。ワイン造りは、その歴史はほぼ建国と同時に始まったのだそうです。特にウエスタン・ケープ州では、澄んだ空気や良質の水、湿度の少ない土壌、豊かな陽光に恵まれ、ワイン造りが盛んです。南アフリカ産のぶどう品種として、白では"シュナンブラン"、赤では"ピノタージュ"が世界的に有名。
また各種フルーツジュースや、健康茶として日本でも知られるルイボスティーも、南アフリカの特産物です。
ブルボス | ポイキーコース | ダーバンカレー |
■参考文献
南アフリカ観光局ウェブサイト
e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。
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南アフリカ料理について|料理の写真|レストラン|南アフリカ料理の本
★南アフリカ料理レシピ集 e-food.jp
ボボティーのレシピをご紹介しています。
南アフリカ観光局 日本語サイト
ケープマレー・ソサティなどのレシピも掲載されています。
南アフリカ料理レシピ (黒部 国際交流ワークショップ)
アンドレア・ケタリンハムさんによるボボティー、黄色ごはん、インゲンとじゃがいものシチューのレシピが掲載されています。
南アフリカ料理・ボボティのレシピ (キッコーマン 世界のしょうゆクッキング)
南アフリカ大使館
南アフリカについて (国際理解教育教材 わたしたちの地球と未来)pdf
【動画 Movies】
南アフリカ出身のジャスティンさんによるレシピ。日本語字幕付き。
面積 | 122万1,037k㎡ |
人口 | 約4,100万人 |
首都 | プレトリア Pretoria(行政)、ケープタウン Cape Town(立法)、ブルームフォンテーン Bloemfontein(司法)、最大都市はヨハネスブルグ Johannesburg |
住民 | 黒人75%、白人17%、有色人種(混血)、インド系 |
言語 | 英語、アフリカーンス語、ズールー語、バンツー語などの部族言語 |
宗教 | キリスト教が多数。ヒンズー教、イスラム教、ユダヤ教、精霊信仰など。 |
建国 | 1910年5月31日 (イギリスより独立) |
2時間のフライトでジンバブエの首都ハラレへ行くのに、ヨハネスブルグの空港でこのハガキを書いています。
■この国の料理&文化がわかる本
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