カタールの料理
カタール国 State of Qatar | 中東 →この国の料理のレシピ・リンク集|世界料理マップについて
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伝統料理は遊牧民の食べ物
アラビア半島の東部、ペルシャ湾に面したカタール。首都はドーハ。国土の大部分が不毛な砂漠でありながら、石油と天然ガス資源でうるおい、現在ではカタール国籍を持つ総人口よりも、インドやイラン、パキスタンなどからの外国人労働者の方が多いという小国です。↓クリックすると詳細な グーグルマップが見られます。 |
カタール |
カタールの伝統的な料理は、他のアラビア半島の諸国と同じように、遊牧民の食べ物。それにレバノンなどのアラブ料理がプラスされています。
羊(ラム)や時にはラクダ、お米、なつめやしの実、ヨーグルト、また海に面しているためロブスターやカニ、エビを食材に、ご飯にスパイスで味付けして焼いたラムなどの肉を乗せたマクブース(Matchbous)をはじめ、アラブ料理のフムス(ひよこ豆のペースト)やタブーリ(Tabbouleh。パセリのサラダ)、シャワルマ(ラムやチキンの回し焼きと野菜をピタパンに詰めたスナック)、ワラエナブ(Wara Enab。ぶどうの葉にご飯をつめた料理。ドルマ)、ご飯やナッツを飾ったラムの丸焼きGhuziなどをよく食べます。
イスラム教徒が多いため、一般のカタール人はアルコールは飲みません(ただし外国人向けには提供されている)。アラビアコーヒーがポピュラー。
そんなコーヒーの友として、ウムアリ(Umm Ali)という、ナッツとレーズンを飾ったパンプディングや、メハラビヤ(Mehalabiya)という、ローズウォーターとピスタチオで風味づけしたプディングといったデザートが人気です。
また、カタールには南アジア系外国人が多いことから、ビリヤニ(上写真)やサモサなどインドやイラン、パキスタン料理、またアメリカのファーストフードも浸透しています。カレーなどはインド、パキスタンに比べてアラブ人向けにスパイスはかなりマイルドな味付けのことが多いようです。
チキン・マクブース
■参考文献
著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki
e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。
e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、全日本司厨士協会会員 調理師。主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」監修(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)。
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