ムガール料理とアワド料理
世界遺産にも登録されている豪華絢爛なムガール建築の墓廟タージマハルで有名なアグラがあり、首都デリーと隣接している北インドのウッタル・プラデーシュ州は、ガンジス川が流れる、インドでも人口密度の高い地域です。
ウッタル・プラデーシュ州で食べられている料理の系統は、ムガール料理と、州都ラクナウのアワド料理(ラクナウはかつてアワド藩王国の首都だった)の2つに大きく分けられます。
アワド料理は、ムガール料理のほか、ペルシャやカシミール、パンジャブなどの料理に影響を受けた貴族料理で、ベジ、ノンベジの両方の料理があります。アワド料理は、ゆっくりと弱火で調理する方法で知られています。
また、アワディ・ダスタークワンという、多彩な食事を細やかに並びたてる凝った宴料理も有名。そこには、シェフ渾身のケバブやコルマ、サフラン風味の平パンのシャーマル、カリヤ(カレー)などが並びます。