ナガランド料理

ナガランド

東南アジアに近い料理

インド北東部、ミャンマーと国境を接するナガランドは、昔ながらの独特の文化を守る少数民族の宝庫であり、ヒンドゥー教徒が大多数のインドでは異色の、(第二次世界大戦中の布教により増えた)キリスト教徒が人口の90%を占めるインドの中ではエキゾチックともいえる州です。住民は東南アジアや中国南部に共通するモンゴロイド系が多く、日本人にもよく似ています。


↑パンチ・プーロン・タルカリ

当然、ナガランドは料理もインド圏とは一線を画していて、東南アジアに近く、当然ノン・ベジ。主食は米で、味噌のような調味料やスパイス、とうがらしを多用した辛い料理が特徴的です。市場には燻製肉や燻製魚、発酵タケノコ、アクソン(アクニ)という、ゆでて発酵させ干した大豆などが並び、肉は牛肉、豚肉のほか、犬や猫、クモ、野鳥、ヘビ、かつてはゾウまで食べていたといいます。

ナガランドの代表的な料理は、たけのこのフライ、ダックをローストしたプーラハー、かぼちゃやじゃがいも、とうがらし、スパイスを煮込んだパンチ・プーロン・タルカリなどです。

筆者
青木 ゆり子

e-food.jp代表、郷土料理研究家、コラムニスト、内閣官房「東京2020ホストタウン事業」食文化アドバイザー、NHKラジオ番組「ちきゅうラジオ」料理ナビゲーター、全日本司厨士協会会員・調理師、女子栄養大学認定・食生活指導士。

主な著書:図鑑NEOまどあけずかん「せかいのりょうり」(小学館 2021)、「世界の郷土料理事典」(誠文堂新光社 2020)、「しらべよう!世界の料理」全7巻(図書館選定図書・ポプラ社 2017)

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