北大西洋に浮かぶイギリス領の諸島
オリンピックの開会式入場順に、毎週、国旗と郷土料理からその国の魅力を知っていく「木曜は国旗弁当の日!」、今週はカリブ海に近い北大西洋に浮かぶイギリス領「バミューダ諸島」の国旗弁当です。
バミューダ諸島といえば、海難事故が多発する「バミューダ・トライアングル」といわれるオカルトの世界で有名ですが、実際は伝説に尾ひれがついた眉唾な部分もあるよう。17世紀にイギリス人がバミューダ諸島に入植したのが、嵐で遭難したことがきっかけだったので、海の難所というイメージがついてしまったのかもしれません。
バミューダ諸島自体は温暖で豊かな土地であり、リゾート地として観光で潤ってきました。
イギリスとポルトガルの影響を受けた料理
バミューダは、イギリスのほか、同じ北大西洋上のアゾレス諸島、マデイラ諸島を領土とするポルトガルの影響も受けており、海の恵みやトロピカルフルーツなどの食材を使った料理が食べられてきました。
国民食ともいえるほどポピュラーなのは、「バミューダ・フィッシュ・チャウダー」と呼ばれるタラとトマトのチャウダー(トマト)や、近隣のバハマでも食べられているコンク貝のフリット(揚げ物)、ポーポーの実を使ったキャセロールなどです。タラやトマトはポルトガル人が伝えたものでしょう。
バミューダ名物の料理は、お弁当のおかずになりにくかったり、日本では手に入りにくい食材も多いのですが、コンク貝を巻貝で代用したフリットを使ってみました。
他には、バミューダのさつまいも(スウィートポテト)のキャセロールもおいしいので、機会があればデザートに作ってみてくださいね。