2005年10月02日
【池袋】池袋西口にある、モンゴル人女性ナーリン(ナラ)さんが切り盛りする、モンゴル料理レストラン。羊をメインにした本格的なモンゴル料理がいただけます。
写真は、お店の名物のひとつ、"羊の行宮(ホルホグ)焼き"。本来、石焼きにするところを、圧力鍋と石でアレンジした、特許出願中(!)の一品です。
モンゴル料理は都内に何軒かあるけれど、女性がシェフをつとめるお店は少ないのでは。モンゴル料理=遊牧民の料理のイメージがありますが、こちらは、店名の「故郷」の通り、同じモンゴルの羊料理でも、家庭料理風のやわらかい味付けが特徴的です。そして、ナーリンさん自らが肉塊を切り分けてくださる心配りがありがたい。
このあたりのホスピタリティは、内モンゴルの5つ星ホテルで働いた経験をお持ちという、ナーリンさんのなせる業でしょうか。流暢な日本語、適度な距離感で、お客さんとコミュニケーションをはかる姿勢が、料理のおいしさにプラスして、このお店をさらに魅力的にしているようでした。
さて、3000円のコースの料理は、先の行宮焼きのほか、以下の通りです。
塩だけで煮たとは思えないほど味わい深いを持つ、定番の羊の旨煮"チャンスンマハ"(上左写真)や、細かくきざんだ羊肉を使った水餃子風の"バンシ"(上右写真)、揚げ色もおいしそうな巨大なアツアツ揚げ餃子"ホーショール"(下左写真)、「故郷」特製の羊肉入り手打ち太麺うどん(下右写真)などなど...。このほか、鍋料理を加えることもできるそうです。
見事なまでの?羊料理のオンパレード。本気か冗談か、「羊が草を食べているから、野菜は食べなくてもいい」とモンゴル人がいうのを聞いたことがありますが、ナーリンさんのお店では、前菜に中華風の野菜料理を数種、出してくださるので、胃もたれの心配はありません。また、モンゴル帰りの日本人がよくこぼす、「羊肉はもうたくさん!」といった拒絶反応も起こさなくてすみそうです(笑)。
飲み物は、モンゴル独特の自家製・牛乳発酵ドリンク"アイラグ"をどうぞ。プレーンのほか、日本人にも飲みやすいブルーベリーやストロベリー味が用意されています。これもきっと心配りのひとつなのでしょうね。
お店は、駅からやや遠く、風俗店に囲まれた地の利の悪いエリアにあるのですが、雑誌「PEN」や「ブルータス」などに紹介された実績からか、健全なお客さんでにぎわっていました。
「これまで、ここをテナントにしていたお店はすぐ閉店していったようだけれど、ここは2年目なんですよ」と、誇らしげなナーリンさん。モンゴル出身の力士もときどき訪れるようで、彼らの願いもあって、10月8日には、両国に近い亀戸に2号店「大蒙古」をオープンするそうです。
「新しい店舗が軌道に乗るまで、当分は両店を往復することになりそう」とナーリンさん。日本で成功したモンゴル人力士のように、このお店もさらに名をあげていってほしいものですね。
故郷 ノタガ
豊島区池袋2-63-6 パレスガーデンミラノ102号
Tel. 03-5951-8894
http://www.geocities.jp/mglnotag/
■営業時間:17:00~24:00
■定休日:無休
>>「故郷」を紹介した記事
グルマン温故知新 ~「ブルータス」
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トラックバック時刻: 2005年11月12日 11:55
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トラックバック時刻: 2005年12月01日 13:41