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「しものせき 海響の恵みフェア」メディアお披露目会(オテル・ドゥ・ミクニ)に出席


山口県下関のおいしい食材を堪能

2月1日から28日まで東京、福岡エリアのレストランで、山口県下関のおいしい食材を使ったメニューを期間限定で提供する「しものせき 海響の恵みフェア」のメディアお披露目会が1月25日にオテル・ドゥ・ミクニ(新宿区四谷)で開催され、出席させていただきました。

当日は芳田直樹・下関市副市長や三國清三シェフ、しものせき海響大使の菊田あやこさん、下関市の生産者の方々らが集い、私もぐるなびippinブロガー代表として、スペイン料理研究家の加瀬まなみさん、料理研究家・食トータルデザイナーの小野孝予さんとともに参列。下関を代表する名物「フク」(当地ではフグではなく縁起よく「フク」と呼ぶ)が大好物だという三國シェフの手になる、数々の食材のハーモニーを堪能させていただきました。


↑腕によりをかけたという料理の数々を説明する三國清三シェフ。


↑下関のおいしい食材について熱く語る芳田直樹・下関市副市長。


↑私も最後にコメントを発表させていただきました。

日本海と瀬戸内海にまたがる関門海峡に面した下関といえば、フクやノドグロをはじめとするおいしい魚の宝庫というイメージが強いですが、実は温暖な気候の中で育った有機野菜や果物、そして鹿をはじめとするジビエ料理も食べられる、海の幸、山の幸に恵まれたグルメ垂涎の地でもあります。

この日は、三國シェフが自ら生産者の元に出向いて吟味された、さまざまな食材がフレンチ仕立てのコース料理になって登場。その洗練された絶品の味わいと下関産食材の底力に、各テーブルからはため息混じりの興奮の息づかいが聞こえてくるようでした。

私自身もひと皿ひと皿に、かつて訪れた下関にある唐戸市場の活気を思い出しながら感動をかみしめておりました。特に、今が旬の肉厚のトラフクと、ミニ白菜、スペイン産アンチョビー風味をほんのり効かせたソース、そして味の濃いトマトの付け合わせが素晴らしかったです。

他にも、サラダのソースに使われた地元のヤマカ醤油さんの珍しいフクの魚醤や、ロハス農園さんのしゃきしゃきと新鮮な有機野菜、雌しか使わず処理にも気遣うなどこだわりを持った天然鹿、同じ山口県の日本酒「獺祭」よりもおいしいと地元の人々が自負し、フク料理にもぴったり合う辛口吟醸酒「馬関」(=下関の古称でもある)の香りかぐわしいアイスクリームなど、下関産の食材がさりげなく全面に押し出されていて思わず微笑んでしまいました。

同席くださった市の産業振興部産業振興課の三棹太史さんは「いい食材はそろっているのだけれどPRが下手で…」などと謙遜されていましたが、今年はおりしも明治維新150周年の記念年。山口県こと”長州”が、そして高杉晋作の終焉の地でもある下関がアツく注目されるのは間違いありません。

「しものせき 海響の恵みフェア」は、オテル・ドゥ・ミクニのほか、フレンチ、和食、中華など東京で全10店舗福岡で5店舗のレストランで展開されます。この絶好の機会に下関の優れた食材を多くの方に知っていただけるよう、私も応援していきたいと思っています。


↑当日のお料理。山口下関沖ノドグロのグリエ、ヤマカ醤油のフクの魚醤の煮切り風味、ロハス農園の大根とカブ(ミニ大根、青大根、カブ、あやめ雪カブ)のサラダとフランボワーズのヴィネグレット添え、七味・炭塩・ピンクペッパー和え。ヤマカ醤油さんは、古くからフクを最高においしく食べられる醤油作りをされていたそう。フクのほかくじらやウニの魚醤も作っておられます。

ロハス農園さんの土を大切にしながら育てた有機野菜とノドグロもおいしくマッチ。そして、三國シェフのアレンジだというさわやかで甘酸っぱいフランボワーズや、ピリッとしたマスタードのソースが彩りを添えます。


↑下関揚げトラフクのスペイン産アンチョビー和え、有機ミニ白菜包み、山口県岩国市由宇町産トマトのベニエとフォンデュ添え、そのアンチョビーソース。味の濃いトマトのおいしさもさることながら、肉厚のトラフクが何ともぜいたく。ミニ白菜やアンチョビーソースとの相性もぴったりの素晴らしい一品でした。


↑下関長州雌鹿ロース肉のロティ、ロハス農園の薩摩芋(シルクスイートと百年芋)とその薩摩芋のヌイユのぐらちね添え、ミニョネットとカレー塩和え、黒胡椒風味。ジビエの鹿ですが、ミディアムレアの焼き加減でも処理が適切なため臭みがありません。赤身のやわらかくヘルシーなお肉でした。


↑ロハス農園の温州みかんのコンポートと金時芋のモンブラン、下関の日本酒”馬関(ばかん)”のアイスクリーム添えの盛り合わせデザート。フレンチでありながら、米麹がかぐわしく日本を感じるこれまたすてきなひと皿。ドライアイスによる演出もニクいです。


↑こちらがすべてのお料理。おいしいのはもちろん、見た目の美しさに心も躍ります。


↑オテル・ドゥ・ミクニは住宅街の中にある隠れ家のようなレストラン。迎賓館や上智大学にも近い場所です。


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profile 著者:青木ゆり子 Author: Yurico Aoki

e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。

雑誌記者、企業のWEBディレクターを経て2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を創設。以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献を目指して活動。
プロフィール詳細

著作:「しらべよう!世界の料理」全7巻(ポプラ社 2017)
「日本の洋食 ~洋食から紐解く日本の歴史と文化」(ミネルヴァ書房 2018)

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