ペルシア暦の新年をお祝いするお祭り
3月21日の春分の日に東京国立博物館で開催されたイラン文化センターさん主催の「ノウルーズ イラン元旦祝賀祭」に参列させていただきました。
ペルシア暦では毎年、春分の日が新年に当たります。この日の東京はみぞれ混じりの寒い日でしたが、それでも桜の花がほころび始め、日本でも春を感じる季節に。
当日は、イラン文化センターの代表、イラン大使のあいさつに始まり、イランから招へいした民族音楽団ナグメイェ・イスファハンの演奏などが行なわれ、壇上には「ハフト・スィーン」と呼ばれるノウルーズに欠かせない7つの縁起物も。また、日本のイラン文化の第一人者でおられる岡田恵美子さんが、貴重なペルシア語文学の書籍寄贈をされたとのことで、壇上に上がられて流暢なペルシア語でスピーチされました。
また会場では本当は食事をみなさんと共にしたかったのだけれど、飲食が禁じられているとのことで、心ばかりのお菓子やフルーツのおみやげをいただきました。
ゾロアスター教を国教としていたはるか昔のペルシア帝国時代から行われていたといわれるノウルーズのお祝い。イランでは、ノウルーズは古いものを再生して新しい息吹を取り入れるといった意味合いもあり、イスラム教の教えとも合致して、今も受け継がれています。
また、ウズベキスタンなどの中央アジアから南東ヨーロッパのバルカン半島まで、かつてのペルシア帝国の領土だった地域でも、同様にノウルーズをお祝いが行なわれているところがあります。
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e-food.jp代表、各国・郷土料理研究家、「世界の料理レシピ・ミュージアム・ライブラリー」館長。
雑誌記者、企業のWEBディレクターを経て2000年にサイト「世界の料理 総合情報サイトe-food.jp」を創設。以後、執筆、講師、レシピ開発、在日大使館や大使公邸でのシェフなどとして、食で日本と世界を相互につなぐ社会貢献を目指して活動。
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著作:「しらべよう!世界の料理」全7巻(ポプラ社 2017)
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