吉田うどん|山梨県・富士吉田

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日本三大うどんともいわれる、富士吉田市の名物

富士山の世界遺産登録に湧く富士吉田市。駅名まで「富士山」駅と改名し、ファンキーな塗装のフジサン特急をはじめとするおもしろ列車を走らせたり、駅の入り口に大きな鳥居まで作ってしまう富士急行の意気込みはおそらく相当なものだと思われます。

「富士山」駅なんだからいつでも富士山が見られるはず、なんて期待して行くと、雲がかかった日はまったく見えずにがっくり、といったオチはありますが(笑)、富士吉田市を訪れる人は確実に増えているようで、シーズン中の休日の駅前は外国人旅行者を含め、かなりのにぎわいでした。

さて、富士吉田市のもうひとつの名物は、”三大”には入らないにせよ、さぬきや稲庭、群馬の水沢などと並び称される、日本を代表するうどんとも召される「吉田うどん」。「ほうとう」とともに農水省の郷土料理百選の山梨代表にも選ばれ、町おこしの一環で、富士山駅の観光案内所では吉田うどんマップも配布しています。

値段が手ごろなため地元の人にも愛されている吉田のうどんは、水質のよさもあって味は格別。コシとかみごたえのある麺や、ほうとうをほうふつとさせるようなみそベースの汁、馬肉やキャベツのトッピングといった、この地方ならではの特徴もあります。

今回訪れたのは、富士急沿線の無人駅である「寿」駅近くにある老舗の手打ちうどん店「開花」さん。自家製の熟成みそを使った汁に、馬肉ときんぴら乗せが人気の一品とのことで、頼んでみることにしました。

意外なトッピングですが、おいしいです。普通盛り700円はボリュームが少なめで、値段も富士吉田のうどん店の中では高めなのですが、こだわりの味に満足できました。熟成みその味に馬肉、きんぴら、もったりとした麺がよく合います。よい意味でいかにも田舎風。昔ながらの素朴な味わいが、後を引きそうです。

また、天かすが入れ放題で、自家製の薬味が置いてあったり、きゅうりのおしんこがたくさんついてきたりと、至れり尽くせりで、感じのいいお店のお母さんの対応もうれしかったです。

お店には馬肉やきんぴらのほかにも、天ぷらや野菜などいろいろなトッピングがありました。ちなみに、吉田うどんとほうとうの違いは、吉田うどんの方が野菜よりも麺が多いこと。昔は野菜の方が安かったので、山梨ではほうとうよりも上等な食べ物だったのだそうです。

現地まで吉田うどんを食べに行くときに注意したいのは、多くのうどん店が、だいたい昼過ぎに店じまいしてしまうことです。また、吉田うどんマップにはたくさんのうどん店が掲載されているけれど、食堂やスナックの片手間にうどんを出していたり、他業態の食堂から派生した観光客向けの店が混じっているので見分けなければなりません。老舗だからといって人気店とは限らないのです。

観光客向けの店は、午後遅くまで営業しているケースが多いようです。また「手打ち麺」を銘打ったうどん専門店を選んだ方が、本場の吉田うどんらしいうどんを食べられるはずですよ。

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