本場でアツアツの揚げたてじゃこ天を
小魚(雑魚)から作ることから「雑魚天(ざこてん)」、それが訛ってじゃこ天になったといわれる、あまりにも有名な宇和島の郷土料理。その昔、1615年(元和元年)に宇和島藩の初代藩主である伊達秀宗が、仙台から職人を連れてきてかまぼこを作らせたのが始まりだといわれています。
宇和島では「じゃこ天マップ」なるものまで配布されていて、この地図を片手に食べ歩きをする人も。まあ、持ち帰りもできるものなので、せっかく本場に来たのだから、揚げたてのじゃこ天を食べさせてくれる店がいいかなと思い、地元の方に教えていただいて、確実に揚げたてが食べられるというフェリー乗り場近くにある道の駅「きさいや広場」内の「河内屋蒲鉾 あげたて家」さんを訪ねてみました。
河内屋蒲鉾さんは、1848年(嘉永元年)創業の老舗。厚みがある手作りのアツアツじゃこ天は、ちょっとお行儀が悪いですけど、レストランで食べるよりも、近くの宇和島海でもながめながらその場でかじって食べるのが最高です。お値段は1本147円也。じゃこの味がちゃんとするし、歯ごたえもあって、すごくおいしい。あ~、幸せ(笑)。
もっとも、通の方は、買ったじゃこ天をそのまま生で食べるのだそうな。その方が、魚の味をさらに味わえるかもしれませんね。