あんこう鍋|茨城県・大洗

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濃口のしょうゆ味で食べる冬の味覚

荒波寄せる太平洋に面した、茨城県大洗町。その太平洋の海底深くに棲むあんこうは、大洗や近郊の水戸の冬の味覚として知られ、あんこう鍋や、海のフォアグラとも呼ばれる「あんきも」が県内の料亭、割烹などに出回ります。

あんこうの旬は毎年10月から3月にかけて。今回は黄門料理をいただいた水戸の「とう粋庵」さんへ、あんこう鍋とあんきもを食べにうかがいました。

きのこやねぎなどの野菜と一緒に、しょうゆ味で煮込んだあんこう。味付けは北関東らしいかなりしっかりした濃い口で、ゴツゴツしたぶつ切りの骨付きの白身をいただいていきます。あんこうの身があっさりしているので、濃い味もあまり苦に感じません。

大洗では、あんこうの肝臓を炒って脂を出したものに野菜を加えた「あんこうのどぶ汁」も名物で、こちらはもっと濃厚。毎年11月に行われる大洗であんこう祭では、あんこう鍋とどぶ汁が振る舞われ、豪快なあんこうのつるし切りも披露されました。昨年(2013年)は、大洗を舞台にしたテレビアニメ『ガールズ&パンツァー』の効果もあってか10万人の来客を記録したそうです。2011年の東日本大震災の後、風評被害などで観光客が激減していた大洗にとっては明るいニュースですね。

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一方、あんきもの方も、産地に近いだけに新鮮さが際立っていました。こちらも、機会があれば大洗で食べてみたいものです。

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